【動画】フェラーリ328GTS 試乗インプレッション 車両紹介編
今回動画で紹介するのは、ちょっと古めのスーパーカー。自動車ライター清水草一が、これまで4台も所有してきた愛車「フェラーリ328GTS」の魅力について熱く語る。
フェラーリはクルマの女王。スーパーカーの中のスーパーカー!でも、スーパーカーブームを知っている世代なら、「328」というモデルに多少違うイメージを持っているかもしれない。女王様というよりは、清楚(せいそ)なアイドル。昔懐かしい昭和のアイドルというような。
私は30年ほど前、初めてフェラーリを運転して、一瞬で魂を奪われた。「こんなものがこの世にあったのか!」と震撼(しんかん)した。
その時乗せていただいたのは、かのスーパーカーブームをつくった池沢早人師先生の「テスタロッサ」だったけれど、「いつか自分もフェラーリが欲しい」と思った時に、頭に浮かんだのは、はるかにコンパクトで親しみやすい、いわゆるピッコロ(小さい)フェラーリ、328のほうだった。
フェラーリ328が登場したのは1985年で、1989年まで生産された。昭和末期に誕生し、平成になって間もなく次期モデルにバトンタッチしたことになる。
当時日本はバブル期。定価は1200万円台だったけれど、一時は2000万円を超える値もつけられて、文字通り高根の花だった。私同様、若い頃フェラーリ328にあこがれたという中高年は、少なくないと想像する。
そのフェラーリ328に、私は58歳になったいま、乗っている。
さすがに30年以上昔のクルマだけに、当時スーパーだった性能は、ちょっと加速がいい程度の、ごく普通のものになっている。一方その美貌は相変わらずで、30年以上を経たいまだからこそ、より輝いて見える。
なによりもすばらしいのは、そのコンパクトさだ。現代のスーパーカーにはありえない、5ナンバー+αくらいのサイズは、文字通り「等身大のアイドル」だ。
かつて、多くの若者があこがれたフェラーリ328というクルマの実像はどうなのか。いま乗るとどんな雰囲気なのか。その一端を、この動画で感じていただけたら幸いだ。
(文:自動車ライター・清水草一)
[ガズー編集部]
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