【動画】トヨタ・ライズ 試乗インプレッション 車両紹介編
2019年11月の発売以来、好調なセールスを記録しているトヨタのコンパクトSUV「ライズ」。その人気の秘密はどこにあるのか? モータージャーナリスト森口将之が解説する。
「トヨタ・ライズ」が売れている。2019年11月に発売されると、翌年1月、2月に登録車の販売台数ランキングで1位を獲得。その後、新型「トヨタ・ヤリス」の登場や「ホンダ・フィット」のモデルチェンジで一度は5位以下に後退したものの、6月にはトップに返り咲いている。
この結果には2つの点で驚きがあった。いわゆる“無名の新人”でありながらいきなり頂点に立ったことと、ハイブリッド仕様の設定がないクルマが久々にトップに輝いたことだ。
なぜライズは人気なのか? 理由のひとつは全長4m未満、全幅1.7m未満という、取り回しのしやすい5ナンバーサイズのSUVであることだろう。同じぐらいの全長と全幅を持つ車種としてはヤリスやフィット、「ノート」などがあるが、これらはすべて車高の低いハッチバックだ。SUVとなると、登録車では「ジムニーシエラ」「クロスビー」というスズキの2車種以外は、すべて3ナンバーになっている。多くの人が乗り降りしやすいと思えるシート高で、取り回ししやすいサイズを持つクルマは、選択肢が少なかったのである。
それでいてライズは存在感があり、頑丈そうに見える。ジムニーのヒットでお分かりのとおり、今の一部のユーザーには、数え切れないほどあるSUVの中から本物を選ぼうという志向がある。そんなトレンドにライズの形は合致している。
フロントマスクは全幅に対してグリルが大きく、ヘッドランプやフォグランプはその左右端にある。フロントフードは水平に近く、天地方向の幅がたっぷり取られていて、リアも横長のコンビランプを黒いバーでつなぐことで幅広感を強調している。一方でボディーサイドは抑揚が少ない。全幅を5ナンバー枠内におさめたためでもあるだろう。サイドウィンドウがリアドア後端で控えめにキックアップしていることを除けば、ラインはほぼ水平で躍動感の演出もない。
前後の絞り込みはほとんどなく、フロントおよびリアとサイドのデザインの違いが大きい。個人的にはボディー全体で一体感のあるデザインが好みだし、前後はもう少しスッキリしていてほしかったという気持ちもある。それでもライズが売れているのは、多くのユーザーが頼りがいがあって使いやすい形を求めていた、ということなのだろう。
(文:モータージャーナリスト・森口将之)
[ガズー編集部]
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