新型「レクサスNX」のPHEVはマルチに活躍できる【GAZOO動画】竹岡 圭

都会派SUV「レクサスNX」のプラグインハイブリッドモデル「NX450h+」に、モータージャーナリスト竹岡 圭が試乗。その乗り味や、新型ならではの“使える機能”について、詳しくリポートする。

最近、電気自動車(BEV)とともに注目度が高まっているプラグインハイブリッド車。確かにプラグインハイブリッドが、しばらくの間のメインストリームになりそうな感じはありますよね。

誤解を恐れずに、怖いもの知らずで言っちゃいますけど、いま現在、やっぱりBEVを使いやすいと思える方は、ある程度限定されると思います。

BEVは大きく分けると2種類あって、短距離のシティーコミュータータイプと、これまでのガソリン車のように使えるロングランタイプとなります。このうち、短距離シティーコミューター派の場合、家や会社など、とにかく毎日ある程度の時間とどまれる場所に充電設備がないと、使いにくいと思います。ロングランタイプ派は、お家や会社で充電できなくても1週間の走行距離が、急速充電を使った週イチの充電作業で賄える感じだったら、まぁ使えるかなと思うんです。

いや、そんな決まったライフスタイルは送っていないとか、何かに縛られるのはイヤだとか、もっと走行距離が多いという方は、やはりプラグインハイブリッドが現実的ですよね。“急速”充電とはいえ、いざ充電するとなると、ガソリンをピュッと入れるのとはわけが違います。プラグインハイブリッド車は電池がスッカラカンだって走れるので、そういった心配はまったくなくなりますからね。

それよりも、大きな電池を搭載しているので、回生ブレーキによる充電量が大きいとか、そもそも電池の充電量があればモーターだけで相当な距離を走れるとか、電池を搭載しているぶんの重さで乗り味にも重厚感が出るとか、さまざまなメリットも数えられるわけです。ガソリン車に比べると重くはなりますが、そのぶんモーターでアシストしてくれるから力強さもある。そうなると、NXに「350h」があるにもかかわらず「450h+」が出てきた理由にも納得がいくと思うんですよねぇ。

ハイブリッドとプラグインハイブリッドをしばらく使ってみて、実際どうなのか? なんて実験ができそうな……。ユーザーの声を拾うには打ってつけの車種といえるかもしれません。レクサスはそこを見込んで、販売台数の多いNXにこんなラインナップを仕込んできたのかもしれないなんて、勘ぐりすぎかしら?

(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)

[GAZOO編集部]

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