BYD ATTO 3「あなたも知らないうちにBYDに乗っているかも」(竹岡 圭)
あらためて調べてみると、BYDって比較的新しい会社なんですよね。オフィシャルサイトによれば、会社の設立が1995年。自動車事業のスタートは2003年なのだそうです。ということは、創業は私が最初に中国のモーターショーを訪れたころ。私のなかではやはり新しい会社のイメージです。
ユニークなのは、日本の金型メーカーであるオギハラの館林工場を買収したということ。館林工場の土地、建物、設備と従業員約80人を引き継いだので、自動車の外板技術には自信があると、発表会でうかがいました。ほかにも、日本国内を走っているEVバスの約7割がBYD製だったり、フォークリフトもかなりの数が入ってきていたりして、知らず知らずのうちに、すでに日本との縁は深くなっています。皆さんも間接的に、すでにBYD製品とお付き合いをしているかもしれませんね。
実は私は、10年くらい前にBYDのクルマを中国で運転させていただいたことがあります。そのときはいわゆるメーカーの広報車とかではなく、一般に使用されているクルマに数台乗せてもらったので、クルマの状態がまちまちだったこともあり、正直なところ「う~ん、もうちょい。いや、まだまだかな」なんて思っていました。
ところが2022年、日本にやってきた「ATTO 3」に初めて乗せていただき「うわ~! こんなに進化したのか!」と、素直にめちゃくちゃ驚きました。試乗したのはオーストラリア仕様でしたが、10年前と比べると感動モノのレベル。アタリがついていなかったこともあったのでしょう、乗り心地はちょいカタめではありましたが、普通にいいクルマに仕上がっていてビックリしちゃったんですよね。
2023年は「ドルフィン」「シール」と、新しいモデルの導入も決まっているということで、この先がますます楽しみです。こうなったら全部、海の生き物シリーズのお名前で続けてもらいたいと思うのは私だけでしょうか。
(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)
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竹岡 圭さんが解説するBYD ATTO 3の注目ポイント
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