「既成概念にとらわれず、遊び心たっぷり」BYD ATTO 3(竹岡 圭)
「デザインのテーマはミュージックとフィットネスジム」とはうかがいましたが、それがこういったカタチで表現されているとは……。でも、「ATTO 3」のようなカジュアルなSUVには、そのユニークさや楽しさがピッタリだと思うんです。
これまでも、ATTO 3のドアポケット部分のコードみたいな素材を内装に使ったクルマはありましたが、ここまで完全に“ギターの弦”になっているのは見たことがないですし、フィットネスジムとはいえ、吹き出し口にダンベル(!)をあしらい、インパネの装飾で筋肉を表現しちゃうって、ここまでわかりやすくコンセプトが演出されているクルマは見たことがありません。
インテリアカラーも、通常はブラックやグレー、ちょっと変わったところでベージュやテラコッタ、珍しいところでホワイトが採用される樹脂部分が、ネイビー! 爽やかさもあっていい感じですし、このポップな空間とマッチしています。
とにもかくにも、既成概念にとらわれず、遊び心たっぷり。でも単なるコスメティックモデルとかファニーカーとは違い、クルマとして一番譲ってはいけない運動性能的な部分はしっかり担保されている。だからこそ世界で認められているのだと思います。
いまEVの世界では飛ぶ鳥を落とす勢いの成長企業ですから、今後も新たな技術・表現に期待が高まります。そのうち「乗っているだけでキレイになれるエステティックカー」とか、「乗っているだけで健康になれるクルマ」とか、かつてのモーターショーで提案があったような夢のようなクルマが出てきたらいいなぁ~と思うのは、私だけでしょうか!? もちろん、純粋にクルマの運転を楽しみたいときや、景色を味わいたいときもありますけれど、例えば渋滞中とか、そうした興味が薄れているときに「乗ってるだけで美力発揮」なんてサイコーだと思うんですけど。だめかなぁ~(笑)。
(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)
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竹岡 圭さんが解説するBYD ATTO 3の注目ポイント
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