【トヨタ・クラウン スポーツZ】見てみたいと思わせるクルマ

  • トヨタ・クラウン スポーツZ

「いつかはクラウン」って、「クラウン」という車名を聞いたとたんに浮かんでくるフレーズだったりしませんか(笑)?

これは、7代目クラウンのキャッチコピー(1983年)。実に今から40年前のお話……ですが、子供の頃に聞いたそのフレーズが、いまだに頭の中に残っているんですから、すごい名フレーズだったってことですよね。

したがって、私の頭の中には、庶民のおうちは「カローラ」。ちょっといいおうちは「マークII」。そしていいところのおうちはクラウンっていうイメージが出来上がり、そのイメージは今でもしっかり残っていたりします(笑)。

ちなみにわが家は、私が生まれてから最初に来た(それも小学3年生くらいのときにようやくやってきた)のが、「カリーナ」のハードトップ。4人家族なのに2ドアハードトップというところが少し変わっていたりしますけれど、子供ながらに「窓を開けたときに、真ん中の柱がないのはカッコイイな~」なんて思っていたりしたのが、そのまま大きくなってしまってこの始末です(笑)。

つまり、私の父は、4人家族の最初のファミリーカーに2ドアハードトップを購入してしまうような人だったので、とてもじゃないけれど「いつかはクラウン」には行き着かないタイプ。その親にしてこの子アリで、私の頭の中にも、心の中にも、いつかはクラウンに乗りたいなんていう気持ちは、ホンの1mmもありませんでした。

ところが、2023年になって、クラウン スポーツが発売されたわけです。クラウンのハッチバック。これまでエステートとかワゴンとかはあったものの、いよいよハッチバック。自分のクルマとして所有したものが、ほぼハッチバックである私としては、これは見てみたいと思うのも至極自然なことだったわけで……。きっと私と同じような方、たくさんいらっしゃると思うんですよね。

いえいえ、おうちのクルマがカローラだとかマークIIだったとか、あるいはクラウンだったとか、正常進化型の方にとってもこれはクラウンとしての初物ですから、取りあえず見てみたいはず、と思うんです。

まぁ、それだけ皆さんの注目度が高い=ハードルが高いのがわかっているクルマですから、開発はさぞかし大変だったんだろうなぁ~と思うのですが、今のところ私のなかでは「クラウン、見事やってのけたね!」という感じです。ワオ! の大成功。今後の展開が楽しみで仕方ありません。

(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)

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竹岡 圭さんが解説するトヨタ・クラウン スポーツZの注目ポイント

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