【アウディ A5スポーツバック 試乗】フォーマル寄り、しかし立ち位置はあくまでプライベート…島崎七生人
クーペか?カブリオレか?スポーツバックか?…。『A5』のオーナーになろうとしたとき、この3択は案外悩ましいことかもしれない。まして3タイプがフルモデルチェンジで同時に登場したとなれば、なおさらだ。
試乗会場でもクーペとスポーツバックがあり、結局選べず、無理を言い両方のリクエストを通してもらった。クーペは既報のとおりで、大人の素敵なクーペぶりが印象的だった。ではスポーツバックはどうだったか?というと、コチラは“フォーマル寄り、しかし立ち位置はあくまでプライベート”といったところか。
クーペ同様に全幅を10mm小さくした新型の外観は、他方で1390mmの全高を踏襲するなどし、先代からの雰囲気を色濃く残す。だが人に迎えに来てもらい、このクルマがスーッと眼前に現れたなら、きっと「優雅なクルマだ」と思えるに違いない。
運転席はセダンの『A4』より包まれ感があり、それがクーペ的な味わい。後席は座面前端をクッと上げヒップポイントを落とした形状だがゆったりとした着座姿勢を取ることができ、前席同様の包まれ感を感じさせつつも、頭上空間は外観から想像する以上の十分さだ。
ラゲッジスペースは垂直のトリム部分までカーペットで覆われたアウディならではの上質な仕立て。何よりもいいのは十二分なスペースで、“旅”を楽しむには相応しいに違いない。
試乗車は2リットルターボ(252ps/37.7kgm)+7速Sトロニックを搭載する「クワトロスポーツ」で、追ってデリバリーされるであろう「S5」とはエンジン違い、FFモデルに対しては動力性能と4WDであることのアドバンテージがある、という位置づけ。
短時間ながら試乗した印象では、ワインディング路では必要に応じてダイナミックな走りもこなす一方で、一般道や高速クルージングをゆったりと流すような場面で、このクルマのキャラクターに見合った優雅な走りっぷりが存分に味わえる…そんな風に感じた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
試乗会場でもクーペとスポーツバックがあり、結局選べず、無理を言い両方のリクエストを通してもらった。クーペは既報のとおりで、大人の素敵なクーペぶりが印象的だった。ではスポーツバックはどうだったか?というと、コチラは“フォーマル寄り、しかし立ち位置はあくまでプライベート”といったところか。
クーペ同様に全幅を10mm小さくした新型の外観は、他方で1390mmの全高を踏襲するなどし、先代からの雰囲気を色濃く残す。だが人に迎えに来てもらい、このクルマがスーッと眼前に現れたなら、きっと「優雅なクルマだ」と思えるに違いない。
運転席はセダンの『A4』より包まれ感があり、それがクーペ的な味わい。後席は座面前端をクッと上げヒップポイントを落とした形状だがゆったりとした着座姿勢を取ることができ、前席同様の包まれ感を感じさせつつも、頭上空間は外観から想像する以上の十分さだ。
ラゲッジスペースは垂直のトリム部分までカーペットで覆われたアウディならではの上質な仕立て。何よりもいいのは十二分なスペースで、“旅”を楽しむには相応しいに違いない。
試乗車は2リットルターボ(252ps/37.7kgm)+7速Sトロニックを搭載する「クワトロスポーツ」で、追ってデリバリーされるであろう「S5」とはエンジン違い、FFモデルに対しては動力性能と4WDであることのアドバンテージがある、という位置づけ。
短時間ながら試乗した印象では、ワインディング路では必要に応じてダイナミックな走りもこなす一方で、一般道や高速クルージングをゆったりと流すような場面で、このクルマのキャラクターに見合った優雅な走りっぷりが存分に味わえる…そんな風に感じた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
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