【ホンダ フィットハイブリッド 試乗】ホンダらしい爽快感を味わうなら「S」…島崎七生人
試乗車のグレードは「ハイブリッドS」。同「L」に対してエクステリアとインテリアの仕立てがよりスポーティになり、走りのムードを高めた仕様といったところだ。
…だからそれだけでしょ?と思い乗ってみた。すると、「S」と「L」とでは走りの雰囲気がかなり違うことに驚かされた。街中をサラッと走ってみただけでも、ハイブリッドモデルながらまるでガソリン車の「RS」のイメージに近い、キレ味のいい動力性能、身のこなしを堪能させてくれるのである。
パワートレーン(1.5リットルi-VTECとデュアルクラッチのi-DCDとハイブリッドシステム)は、他のハイブリッドとは共通。スペックではJC08モード燃費の数値に差がみられる(それでも31.8km/リットルだ)。ところがこの「S」にはパドルシフトが備わり、マイナーチェンジでより小気味いいシフトチェンジを実行するようになったデュアルクラッチを操作しながら走ると、実にストレスのない走りを楽しませてくれるのである。
フロントガラスに遮音機能がプラスされるのもポイントだと思う。つまりエンジンが回っている際の室内に入ってくるエンジン音の音量、音質が、ちょうど耳に心地いいレベルに調整され、ホンダ車らしい爽快なムードが味わえるようになっている、のである。少しのことだがかなり違う。
また車重は1170kgでハイブリッド車ではもっとも重量があり、ガソリンの「RS」とは+90kgの差。ところがこれも「RS」と共通の16インチタイヤ(銘柄も同じDUNLOP SP SPORT 2030だった)との組み合わせで、確かな感触の接地感と車重を使ったフラットでスムースな乗り味を実現している。
加飾が控えめで全体にシンプルな室内の“サッパリ感”もほどよい。登場時の諸問題は克服、クリアになったとして、カタログに「颯爽とスポーティに」とある、まさにそのとおりのグレードだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
…だからそれだけでしょ?と思い乗ってみた。すると、「S」と「L」とでは走りの雰囲気がかなり違うことに驚かされた。街中をサラッと走ってみただけでも、ハイブリッドモデルながらまるでガソリン車の「RS」のイメージに近い、キレ味のいい動力性能、身のこなしを堪能させてくれるのである。
パワートレーン(1.5リットルi-VTECとデュアルクラッチのi-DCDとハイブリッドシステム)は、他のハイブリッドとは共通。スペックではJC08モード燃費の数値に差がみられる(それでも31.8km/リットルだ)。ところがこの「S」にはパドルシフトが備わり、マイナーチェンジでより小気味いいシフトチェンジを実行するようになったデュアルクラッチを操作しながら走ると、実にストレスのない走りを楽しませてくれるのである。
フロントガラスに遮音機能がプラスされるのもポイントだと思う。つまりエンジンが回っている際の室内に入ってくるエンジン音の音量、音質が、ちょうど耳に心地いいレベルに調整され、ホンダ車らしい爽快なムードが味わえるようになっている、のである。少しのことだがかなり違う。
また車重は1170kgでハイブリッド車ではもっとも重量があり、ガソリンの「RS」とは+90kgの差。ところがこれも「RS」と共通の16インチタイヤ(銘柄も同じDUNLOP SP SPORT 2030だった)との組み合わせで、確かな感触の接地感と車重を使ったフラットでスムースな乗り味を実現している。
加飾が控えめで全体にシンプルな室内の“サッパリ感”もほどよい。登場時の諸問題は克服、クリアになったとして、カタログに「颯爽とスポーティに」とある、まさにそのとおりのグレードだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
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