【トヨタ カローラスポーツ 試乗】この乗りやすさは、疑う余地なく「正解」である…岩貞るみこ
あらー、乗りやすい。これが最初に出てきた言葉である。しっかりしていて、気負うことなく、ふつーに乗れる。「ふつう」ではなく、「ふつー」。
ハンドルを左右にきったときの、いい意味での軽さ。素直に曲がっていく従順さ。カーブの先に向かって、頭からぐいぐい曲がっていくというよりは、カーブの先を見据えてハンドルがきりやすい。自然と手が動くようなイメージで、気が付くときれいなラインを描いてコーナリングを終えている。まあ、なんて乗りやすいんでしょう。カローラが世界各地で、幅広いターゲットに向けて発信されるクルマであることを考えると、この乗りやすさは、疑う余地なく正解である。
もうひとつ気に入ったのは、シート座面の作り込みである。座ったときに、ちょうど両脚の座骨があたる部分が横一直線に凹んでいるのだ。腰かけると、座骨から後ろ側が隙間なくオシリに当たるので、ちょっと違和感がある人もいるかもしれないけれど、このくぼみのおかげで、長時間乗車でも座骨が痛くならない。
でも、それ以上に、座る位置を誘導されることによって、シートにきちんと座れることになり、イコール、シートベルトの効果が高まることになる。浅く座って寝そべっていると、ぶつかったときにサブマリン現象(滑り台のように滑る。結果、内臓損傷を起こしやすい)になるため、このように自然に安全性を高められる配慮は花丸で歓迎したい。
ただ、運転しやすくて長時間の運転も苦も無くこなせるようになり、車内滞在時間が増えそうだというのに、USBの口が1つしかないのはいかがなものか。ここは、残念ポイントである。営業ユースも若い世代のグループ乗りも、スマホ等の充電には、いま、一番配慮しなければいけないと思うんだけれど。
今回は、ハイブリッドも用意され、燃費は、1.2リットル+ターボのグレードGに比べ二倍近く良いものの、「あらー、乗りやすい」と感じる乗り心地は、圧倒的にグレードGに軍配が上がる。試乗車のタイヤが、16インチ(G)と18インチ(HV)と違うから……だけでは、ないような気がする。だって、HVって、全体的に車体が重く感じるんだもの。ワタクシのお勧めは、1.2リットル+ターボでございます。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。
(レスポンス 岩貞るみこ)
ハンドルを左右にきったときの、いい意味での軽さ。素直に曲がっていく従順さ。カーブの先に向かって、頭からぐいぐい曲がっていくというよりは、カーブの先を見据えてハンドルがきりやすい。自然と手が動くようなイメージで、気が付くときれいなラインを描いてコーナリングを終えている。まあ、なんて乗りやすいんでしょう。カローラが世界各地で、幅広いターゲットに向けて発信されるクルマであることを考えると、この乗りやすさは、疑う余地なく正解である。
もうひとつ気に入ったのは、シート座面の作り込みである。座ったときに、ちょうど両脚の座骨があたる部分が横一直線に凹んでいるのだ。腰かけると、座骨から後ろ側が隙間なくオシリに当たるので、ちょっと違和感がある人もいるかもしれないけれど、このくぼみのおかげで、長時間乗車でも座骨が痛くならない。
でも、それ以上に、座る位置を誘導されることによって、シートにきちんと座れることになり、イコール、シートベルトの効果が高まることになる。浅く座って寝そべっていると、ぶつかったときにサブマリン現象(滑り台のように滑る。結果、内臓損傷を起こしやすい)になるため、このように自然に安全性を高められる配慮は花丸で歓迎したい。
ただ、運転しやすくて長時間の運転も苦も無くこなせるようになり、車内滞在時間が増えそうだというのに、USBの口が1つしかないのはいかがなものか。ここは、残念ポイントである。営業ユースも若い世代のグループ乗りも、スマホ等の充電には、いま、一番配慮しなければいけないと思うんだけれど。
今回は、ハイブリッドも用意され、燃費は、1.2リットル+ターボのグレードGに比べ二倍近く良いものの、「あらー、乗りやすい」と感じる乗り心地は、圧倒的にグレードGに軍配が上がる。試乗車のタイヤが、16インチ(G)と18インチ(HV)と違うから……だけでは、ないような気がする。だって、HVって、全体的に車体が重く感じるんだもの。ワタクシのお勧めは、1.2リットル+ターボでございます。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。
(レスポンス 岩貞るみこ)
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
MORIZO on the Road