【三菱 アウトランダーPHEV 新型試乗】機能と装備のバランスを考えると「Gプラスパッケージ」がお得…渡辺陽一郎
今の三菱はSUVと電動技術に力を入れる。その意味で注目されるのが『アウトランダーPHEV』だ。昨年の改良では、主に発電を担当するエンジンが従来の2リットルから2.4リットルに拡大され、モーターの出力や駆動力の制御も変更を受けた。
発売時点では前後の駆動系に装着されるモーターの最高出力は82馬力で等しかったが、改良後は後輪側を95馬力に高めている。高速充電の可能な駆動用電池の総電力量も、12kWhから13.8kWhに拡大された。
これらの変更により、運転感覚が洗練された。車両重量が1900kg前後に達するからボディの重さは意識するが、駆動力に余裕があり、パワー不足を感じない。エンジンは発電、駆動はモーターが受け持つから加速が滑らかで、モーター駆動の最中にエンジンが始動した時のノイズも小さく抑えている。
峠道や雪道では、後輪の駆動力を高めた効果が感じられ、旋回軌跡を拡大させにくい。重いボディではあるが、ドライバーが意図した通りに走りやすい。ハンドルを切り込んだ時のボディの傾き方も滑らかで、安定性とアクセル操作で挙動をコントロールする運転の楽しさを向上させた。
乗り心地は、「Sエディション」はビルシュタイン製ショックアブソーバーを装着して安定性をさらに高めたが、上下に揺すられる感覚が気になる。価格も509万0040円と高い。機能と装備のバランス、乗り心地を考えると、447万9840円の「Gプラスパッケージ」が割安だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
(レスポンス 渡辺陽一郎)
発売時点では前後の駆動系に装着されるモーターの最高出力は82馬力で等しかったが、改良後は後輪側を95馬力に高めている。高速充電の可能な駆動用電池の総電力量も、12kWhから13.8kWhに拡大された。
これらの変更により、運転感覚が洗練された。車両重量が1900kg前後に達するからボディの重さは意識するが、駆動力に余裕があり、パワー不足を感じない。エンジンは発電、駆動はモーターが受け持つから加速が滑らかで、モーター駆動の最中にエンジンが始動した時のノイズも小さく抑えている。
峠道や雪道では、後輪の駆動力を高めた効果が感じられ、旋回軌跡を拡大させにくい。重いボディではあるが、ドライバーが意図した通りに走りやすい。ハンドルを切り込んだ時のボディの傾き方も滑らかで、安定性とアクセル操作で挙動をコントロールする運転の楽しさを向上させた。
乗り心地は、「Sエディション」はビルシュタイン製ショックアブソーバーを装着して安定性をさらに高めたが、上下に揺すられる感覚が気になる。価格も509万0040円と高い。機能と装備のバランス、乗り心地を考えると、447万9840円の「Gプラスパッケージ」が割安だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
(レスポンス 渡辺陽一郎)
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