【トヨタ カローラ 新型試乗】車格をグッと高めた新型は、まさに突然変異…諸星陽一
新型『カローラ』は乗った瞬間にその飛躍的進化を感じられるモデルだ。生物でいえば突然変異と言えるほどのジャンプ感を持つ進化である。
先代11代目までは5ナンバーサイズを固持したカローラも現行12代目ではついに3ナンバーとなった。絶対的サイズは大きくなったが、使い勝手への影響は最小限に抑えている。
なぜ、ボディが大きくなったか? それはトヨタが採用を進めているTNGAプラットフォームのうち、GA-Cと呼ばれるCセグメント用プラットフォームを使いたかったからにほかならない。このプラットフォームを使う限り、5ナンバーボディに収めるのは不可能だったという。
BセグからCセグへと変更されたプラットフォームがもたらすドライバビリティの変化は劇的である。セダン、ワゴンともに乗り出した瞬間、駐車場から出る際の段差越えでも実感する。ショックの吸収がしっとりとしていて、クルマ全体で受け止める印象。タイヤでどうにかしようとか、サスペンションで収めようとか、シートで稼ごうとかいうイメージはなく、ボディを含めたすべての要素できちんと受け止めている印象だ。
現行モデルのサスペンションはフロントがストラットで従来と同型式、リヤはトーションビームからダブルウィッシュボーンに変更されている。このため、リヤサスペンションはしっかりと動きながらグリップしていくタイプとなった。グッと乗り心地をアップしているのだが、同時に路面追従性も向上している。リヤサスペンションの独立化はリヤのロール剛性をダウンさせることがあるが、今回はその兆候は一切感じることがなかった。
1.8リットルのピュアエンジンと1.8リットル+モーターのハイブリッドを比べると、確かにハイブリッドのほうが上質であり、満足感は高い。しかし、ハイブリッドのほうが40万円程度高価であることを考えれば、ピュアエンジンでも十分に満足できるはずだ。
1.2リットルターボには試乗していないが、『カローラスポーツ』での試乗印象はスポーティなものなので、カローラに搭載されても同様のフィールを示すだろう。ヒュンヒュン走りたいのであれば、1.2リットルターボもありだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
(レスポンス 諸星陽一)
先代11代目までは5ナンバーサイズを固持したカローラも現行12代目ではついに3ナンバーとなった。絶対的サイズは大きくなったが、使い勝手への影響は最小限に抑えている。
なぜ、ボディが大きくなったか? それはトヨタが採用を進めているTNGAプラットフォームのうち、GA-Cと呼ばれるCセグメント用プラットフォームを使いたかったからにほかならない。このプラットフォームを使う限り、5ナンバーボディに収めるのは不可能だったという。
BセグからCセグへと変更されたプラットフォームがもたらすドライバビリティの変化は劇的である。セダン、ワゴンともに乗り出した瞬間、駐車場から出る際の段差越えでも実感する。ショックの吸収がしっとりとしていて、クルマ全体で受け止める印象。タイヤでどうにかしようとか、サスペンションで収めようとか、シートで稼ごうとかいうイメージはなく、ボディを含めたすべての要素できちんと受け止めている印象だ。
現行モデルのサスペンションはフロントがストラットで従来と同型式、リヤはトーションビームからダブルウィッシュボーンに変更されている。このため、リヤサスペンションはしっかりと動きながらグリップしていくタイプとなった。グッと乗り心地をアップしているのだが、同時に路面追従性も向上している。リヤサスペンションの独立化はリヤのロール剛性をダウンさせることがあるが、今回はその兆候は一切感じることがなかった。
1.8リットルのピュアエンジンと1.8リットル+モーターのハイブリッドを比べると、確かにハイブリッドのほうが上質であり、満足感は高い。しかし、ハイブリッドのほうが40万円程度高価であることを考えれば、ピュアエンジンでも十分に満足できるはずだ。
1.2リットルターボには試乗していないが、『カローラスポーツ』での試乗印象はスポーティなものなので、カローラに搭載されても同様のフィールを示すだろう。ヒュンヒュン走りたいのであれば、1.2リットルターボもありだ。
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パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
(レスポンス 諸星陽一)
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