ホンダ『ステップワゴン』新型に最速試乗!ノアヴォクより地味?走りと実用性を検証
「大型化」でも運転感覚は変わらず?
新型『ステップワゴン』のボディサイズは、全長が4800mm(スパーダは4830mm)、全幅は1750mmと大柄だ。それなのに室内空間はあまり拡大されていない。全長は衝突安全性、全幅は存在感の強い外観をねらって拡大したからだ。
実際に運転すると、ボディが大柄な印象は受けない。外観は先代型以上に水平基調を強め、ボンネットも視野に入り、ボディの四隅が分かりやすいからだ。シートの背もたれの形状も見直され、2/3列目に座る同乗者も、前方や左右の視界が向上した。
広さはそのまま、多人数乗車時の居住性は快適に
車内の広さは前述の通り先代型と同等だが、シートの座り心地や着座姿勢は改善されている。床と座面の間隔も、2列目は10mm、3列目は20mm広がり、腰の落ち込む姿勢を改めた。
3列目シートは、座面の厚みも20mm増して、座り心地にボリューム感を持たせた。先代型の底突き感は解消されている。床下に格納するため、3列目の座面は、奥行寸法が1/2列目に比べて約70mm短い。これは先代型と同様の欠点で大腿部に違和感が生じるが、多人数乗車時の居住性は快適になった。
ノア&ヴォクシーより地味だけど
ハイブリッドの「e:HEV」では、エンジンが主に発電を行い、駆動はモーターが担当するから加速は滑らかだ。ノイズも小さく抑えられている。
新型では走行安定性と操舵感も向上した。ステアリングは小さな舵角から正確に反応する。後輪をしっかり安定させた上で、車両が自然に向きを変える運転感覚は、『シビック』などほかのホンダ車にも通じる。サスペンションが柔軟に伸縮するから、大きな段差を乗り越えた時の突き上げ感も小さい。走りは全般的に洗練されている。
ステップワゴンはトヨタ『ノア』&『ヴォクシー』に比べるとデザインが地味で、先進装備の種類も少ない。それでも多人数で乗車するミニバンの機能は、しっかりと造り込んでいる。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
新型『ステップワゴン』のボディサイズは、全長が4800mm(スパーダは4830mm)、全幅は1750mmと大柄だ。それなのに室内空間はあまり拡大されていない。全長は衝突安全性、全幅は存在感の強い外観をねらって拡大したからだ。
実際に運転すると、ボディが大柄な印象は受けない。外観は先代型以上に水平基調を強め、ボンネットも視野に入り、ボディの四隅が分かりやすいからだ。シートの背もたれの形状も見直され、2/3列目に座る同乗者も、前方や左右の視界が向上した。
広さはそのまま、多人数乗車時の居住性は快適に
車内の広さは前述の通り先代型と同等だが、シートの座り心地や着座姿勢は改善されている。床と座面の間隔も、2列目は10mm、3列目は20mm広がり、腰の落ち込む姿勢を改めた。
3列目シートは、座面の厚みも20mm増して、座り心地にボリューム感を持たせた。先代型の底突き感は解消されている。床下に格納するため、3列目の座面は、奥行寸法が1/2列目に比べて約70mm短い。これは先代型と同様の欠点で大腿部に違和感が生じるが、多人数乗車時の居住性は快適になった。
ノア&ヴォクシーより地味だけど
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新型では走行安定性と操舵感も向上した。ステアリングは小さな舵角から正確に反応する。後輪をしっかり安定させた上で、車両が自然に向きを変える運転感覚は、『シビック』などほかのホンダ車にも通じる。サスペンションが柔軟に伸縮するから、大きな段差を乗り越えた時の突き上げ感も小さい。走りは全般的に洗練されている。
ステップワゴンはトヨタ『ノア』&『ヴォクシー』に比べるとデザインが地味で、先進装備の種類も少ない。それでも多人数で乗車するミニバンの機能は、しっかりと造り込んでいる。
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