新型カローラがデビュー! 通信機能の充実やディスプレイオーディオの国内トヨタ初採用など先進のコネクティッドカーに。安全性能も大幅向上

(左から)カローラ スポーツ HYBRID G“Z”(2WD)<オプション装着車>カローラ ツーリング HYBRID W×B(2WD)<オプション装着車>カローラ HYBRID W×B<オプション装着車>
(左から)カローラ スポーツ HYBRID G“Z”(2WD)<オプション装着車>

カローラ ツーリング HYBRID W×B(2WD)<オプション装着車>

カローラ HYBRID W×B<オプション装着車>

 TOYOTAは、カローラアクシオとカローラフィールダーの後継として、9月17日に新型のカローラ(セダン)とカローラツーリング(ワゴン)を発表した。グローバルモデルと共通のプラットフォーム(TNGA)の採用、先進のToyota Safety Senseを全車に標準装備、そして国内トヨタ車初となるディスプレイオーディオと次世代DCMを全車標準搭載で最新のコネクティッド機能を実現するなど、次世代に向けたフルモデルチェンジとなっている。

ワイド&ローで低重心なスタイリングに刷新

 今回のモデルチェンジではスタイリングが大きく刷新されている。ヨーロッパや北米ですでに販売されているグローバルモデルのプラットフォームTNGA(Toyota New Global Architecture)を採用し、高い静粛性とワイド&ローな低重心シルエットを実現。フロントの大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルと合わせて、スポーティなスタイリングとなっている。
 TNGAを採用することで車両が大型化し3ナンバーのサイズとはなるが、日本の道路事情に合わせた国内専用のナローボディーを開発し、最小回転半径は従来型と同等とするなど、日本の道路事情に合わせた取り回しの良さを追求している。

【サイズ比較表】

  カローラ(セダン) カローラ ツーリング
新型 従来型
との差
海外モデル
との差
新型 従来型
との差
海外モデル
との差
全長(mm) 4,495 +95 -135 4,495 +85 -155
全幅(mm) 1,745 +50 -35 1,745 +50 -45
全高(mm) 1,435 -25 0 1,460 -50 0
ホイールベース(mm) 2,640 +40 -60 2,640 +40 -60

 ヘッドランプは、光源をLED化し、フロントはラウンドを強めた一文字形状にすることで、またリヤは水平基調のリヤコンビネーションランプとすることで、ワイド感を強調している。

 外板色は、新規開発色のセレスタイトグレーメタリックに加え、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン、スカーレットメタリック、ダークブルーマイカメタリックが新規設定され、W×Bグレードの内装色にはホワイト内装(ヘッドレスト~背面上部、座面前部)がオプションで用意された。

TNGAやパワートレーンの刷新で走行性能も向上

 走行性能ついても快適さ、爽快さと低燃費を兼ね備えている。TNGAの採用による低重心パッケージや重量バランス、軽量・高剛性なボディーの採用などに加え、世界各国の道を約100万km走りチューニングを重ねたこだわりのサスペンション(フロント:マクファーソンストラット式、リヤ:ダブルウィッシュボーン式)など、安定感と上質感のある乗り心地を追求している。

 パワートレーンも刷新しており、新型の1.8Lエンジンを採用したハイブリッドは、システム全体の高効率化によりJC08モードで35.0km/L(HYBRID S/HYBRID G-Xの場合)の低燃費を達成するとともに、アクセル操作に対してシームレスな加速感を実現している。
 また、ガソリンエンジン車では、高出力と燃費を同時に追求する「バルブマチック」を採用した1.8Lの7速CVTのほか、カローラスポーツと同様の1.2L直噴ターボエンジンでは、6速iMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)が設定され、車を操る楽しさも提供している。

 なお、新型ではガソリンエンジン車での四輪駆動は設定がなく、ハイブリッド車にて電気式4WDシステム(E-Four)が採用されている。

多様な先進の安全装備を採用

 新型カローラでは安全装備、機能の充実も図られている。セダン、ツーリングの全グレードに、先進のToyota Safety Senseを標準装備している。
 ・ぶつからないをサポートする「プリクラッシュセーフティ」、
 ・夜間の見やすさをサポートする「オートマチックハイビーム」、
 ・標識の見逃し防止をサポートする「ロードサインアシスト」、
 ・高速道路のクルージングをサポートする「レーントレーシングアシスト」(一部グレードを除く)、
 ・ついていくをサポートする「レーダークルーズコントロール」(一部グレードを除く)
の5つの機能に加え、
 ・駐車場などで低速走行時に壁や車両を検知する「インテリジェントクリアランスソナー」(一部グレードはメーカーオプション)、
 ・駐車場で後退する際に接近してくる車両を検知する「リヤクロストラフィックオートブレーキ」(メーカーオプション)
 ・隣の車線を走行し後側方から接近してくる車両を検知する「ブラインドスポットモニター」(メーカーオプション)
 ・シフト操作時の急発進、急加速を抑制する「ドライブスタートコントロール」(ハイブリッド、CVT車に標準装備)
など、さまざまな衝突回避支援技術が採用されている。

先進のコネクティッド機能と国内トヨタ車初となるディスプレイオーディオの採用

 多くの先進の技術や安全装備が投入されている新型カローラだが、運転やカーライフをもっと安心で便利なものにしてくれるコネクティッド機能が全車に標準装備された。
 24時間365日トヨタスマートセンターと通信でつながる専用通信機「DCM(Data Communication Module)」は、
 ・走行中でもオペレーターにつながりさまざまな要望に応えてくれる「オペレーターサービス/オペレーターサービスPlus」
 ・オートアラームが作動するとメール、電話などで知らせてくれたり、車両の位置追跡などが可能な「マイカーサーチPlus」
 ・事故や急病時にオペレーターが緊急車両の手配を行ってくれる「ヘルプネット」(エアバッグ連動)
 ・警告灯点灯時に専門オペレーターが走行継続可能かアドバイスしてくれる「eケア」
など、さまざまな安心機能を提供してくれる。

*上記サービス利用に必要なT-Connectサービス基本利用料は5年間は無料です。(6年目以降は3,300円/年[税抜]または、300円/月[税抜])
*各サービスの利用には、T-Connectエントリープラン、またはT-Connectスタンダードプランの契約が必要です。
*各サービスは別途利用料が必要です。
*詳しくは、トヨタ自動車のホームページでご確認いただくか、お近くのトヨタ自動車販売店にてご相談ください。

 また、国内トヨタ車初となるディスプレイオーディオも全車標準搭載となっている。これはAM/FMチューナーやUSB、Bluetoothで接続しオーディオ再生やハンズフリー通話ができることなど以外に、スマートフォンと連携し、SDL(SmartDeviceLink™)、Apple CarPlay、Android Auto™などのアプリ画面がディスプレイオーディオ上に表示され、地図や音楽など普段使っているアプリが車両で利用できるようになる。

*標準のディスプレイオーディオは7インチです。メーカーオプションで9インチもお選びいただけます。
*Apple CarPlay、Android Auto™を利用するには、TV(フルセグ)+Apple CarPlay+Android Auto™のセットオプションの申し込みが必要です。メーカー希望小売価格33,000円(消費税抜き30,000円)
*スマートフォンがなくてもナビキット(有料)を装着することで、車載ナビ機能が利用できます。
*詳しくは、トヨタ自動車のホームページでご確認いただくか、お近くのトヨタ自動車販売店にてご相談ください。

カローラスポーツも一部改良で、DCM、ディスプレイオーディオを標準搭載

 新型カローラの発売に合わせて、2018年6月に発売を開始したカローラスポーツも一部改良している。新型カローラと同様に最新のToyota Safety Sense、DCM、ディスプレイオーディオを全車標準搭載した。

 走りについても、運転中の目線の動き、旋回時の姿勢、ライントレース性などドライバーが感じる動きを解析し、サスペンションを最適化することでレベルアップを図っている。

 外板色は、エモーショナルレッドⅡを新たに設定。さらにブラックルーフとの組合せのツートーンをG“Z”とGグレードに全3色オプション設定し、スポーティさを演出している。

カローラアクシオ、カローラフィールダーの従来型も残置

 従来型のカローラアクシオ、カローラフィールダーは、1.5LエンジンのEXグレードとHYBRID EXグレードを設定、一部の装備を見直し引き続き販売することで、法人を含めた幅広いニーズにも対応していく。

 カローラは、1966年に誕生して以来、世界150以上の国と地域で、販売累計台数4,750万台を超えるロングセラーカーとしてなっているが、今回のモデルチェンジを経て、次世代の先進技術とともに、これまで以上に幅広いカーライフを支える存在となりそうだ。

【メーカー希望小売価格(カローラ)】

(単位 : 円)
  エンジン トランスミッション 駆動 価格
(消費税10%込み)
G-X 2ZR-FAE
(1.8ℓ)
Super CVT-i
[7速スポーツシーケンシャル
シフトマチック付]
2WD(FF) 1,936,000
S 2,139,500
W×B 2,315,500
8NR-FTS
(1.2Lターボ)
6速マニュアル[i-MT] 2,409,000
HYBRID G-X リダクション機構付のTHSⅡ
(2ZR-FXE 1.8L)
2WD(FF) 2,403,500
4WD(E-Four) 2,601,500
HYBRID S 2WD(FF) 2,574,000
4WD(E-Four) 2,772,000
HYBRID W×B 2WD(FF) 2,750,000
4WD(E-Four) 2,948,000
◎ : 掲載写真(除くオプション)

【メーカー希望小売価格(カローラ ツーリング)】

(単位 : 円)
  エンジン トランスミッション 駆動 価格
(消費税10%込み)
G-X 2ZR-FAE
(1.8L)
Super CVT-i
[7速スポーツシーケンシャル
シフトマチック付]
2WD(FF) 2,013,000
S 2,216,500
W×B 2,365,000
8NR-FTS
(1.2Lターボ)
6速マニュアル
[i-MT]
2,458,500
HYBRID G-X リダクション機構付のTHSⅡ
(2ZR-FXE 1.8L)
2WD(FF) 2,480,500
4WD(E-Four) 2,678,500
HYBRID S 2WD(FF) 2,651,000
4WD(E-Four) 2,849,000
HYBRID W×B 2WD(FF) 2,799,500
4WD(E-Four) 2,997,500
◎ : 掲載写真(除くオプション)

メーカー希望小売価格(カローラ スポーツ)

(単位 : 円)
  エンジン トランスミッション 駆動 価格
(消費税10%込み)
G “X” 8NR-FTS
(1.2Lターボ)
6速マニュアル
[i-MT]
2WD(FF) 2,169,200
Super CVT-i
[10速スポーツシーケンシャルシフトマチック付]
2,202,200
4WD 2,400,200
G 6速マニュアル
[i-MT]
2WD(FF) 2,339,700
Super CVT-i
[10速スポーツシーケンシャルシフトマチック付]
2,384,800
4WD 2,582,800
G “Z” 6速マニュアル
[i-MT]
2WD(FF) 2,504,700
Super CVT-i
[10速スポーツシーケンシャルシフトマチック付]
2,549,800
4WD 2,747,800
HYBRID G “X” リダクション機構付のTHSⅡ(2ZR-FXE 1.8L) 2WD(FF) 2,488,200
HYBRID G 2,659,800
HYBRID G “Z” 2,824,800
◎ : 掲載写真(除くオプション)

*北海道、沖縄のみ価格が異なる。価格にはリサイクル料金は含まれない。
車両の登録時期が‘19年10月以降の場合、消費税10%が適用され、‘19年9月以前の場合、消費税8%が適用されます。

フォトギャラリー

  • HYBRID W×B(2WD)(スパークリングブラックパールクリスタルシャイン)<オプション装着車>
    HYBRID W×B(2WD)(スパークリングブラックパールクリスタルシャイン)<オプション装着車>
  • HYBRID S(2WD)(スカーレットメタリック)<オプション装着車>
    HYBRID S(2WD)(スカーレットメタリック)<オプション装着車>
  • HYBRID S(2WD)(セレスタイトグレーメタリック)
    HYBRID S(2WD)(セレスタイトグレーメタリック)
  • HYBRID W×B(2WD)(ホワイトパールクリスタルシャイン)<オプション装着車>
    HYBRID W×B(2WD)(ホワイトパールクリスタルシャイン)<オプション装着車>
  • HYBRID W×B(2WD)(ブラックマイカ)
    HYBRID W×B(2WD)(ブラックマイカ)
  • HYBRID S(2WD)(シルバーメタリック)
    HYBRID S(2WD)(シルバーメタリック)
  • HYBRID S(2WD)(ダークブルーメタリック)
    HYBRID S(2WD)(ダークブルーメタリック)
  • HYBRID S(2WD)(スーパーホワイトⅡ)
    HYBRID S(2WD)(スーパーホワイトⅡ)
  • シートアレンジ Flat mode
    シートアレンジ Flat mode
  • シートアレンジ standard mode
    シートアレンジ standard mode

[ガズー編集部]