トヨタ ヴォクシー/ノア 運転席周りの機能装備 徹底検証

「使い勝手のよさ」は、ミニバンに求められる大事な資質。まずは、最も多くのスイッチ類が並ぶ、運転席まわりの機能装備から。メーターや液晶画面の表示内容も含め、そのポイントを解説する。

ハイブリッド車

インストルメントパネル

広々とした視界と開放感を得るために、上面がフラットなデザインを採用。初代から続いたセンター配置のメーターが改められ、新型ではドライバーの正面にレイアウトされたのもそのためだ。メーターの位置を変えたことで、さまざまな体格のドライバーが助手席側までボンネットフードを見渡せるようになり、狭い道でも車幅の感覚がよりつかみやすくなった。

オプティトロンメーター

ハイブリッド車のメーターには、ブルーのアクセントが添えられている。左側の目盛りは、ハイブリッドシステムの出力やエネルギーの回生状態を示すハイブリッドシステムインジケーター。

マルチインフォメーションディスプレイ

駆動輪、エンジン、そしてバッテリー間のエネルギーの流れといったハイブリッドシステムの状況を表示する。

ハイブリッド車のシフトノブ

ハイブリッド車のシフトレバーは、「プリウス」でもおなじみの電子式。軽い力で動かせ、操作後はレバーが中立位置に戻る仕組みだ。パーキングのポジションは、ボタン操作で選択する。

ガソリン車

インストルメントパネル

シフトレバーとメーター以外は、ガソリン車とハイブリッド車とでインパネ周辺のデザインに違いはない。中央上部にマルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラーまたは3.5インチのモノクロ表示)を内蔵し、さまざまな車両情報を伝える。

オプティトロンメーター

左側にタコメーターを組み合わせるガソリン車の計器盤。上級グレード(「ヴォクシーZS/V」「ノアSi/G」)では、ブラックの液晶画面を組み合わせたハイグレードタイプとなる。

シフトノブ

ガソリン車のシフトレバーは、一般的な、ゲートをジグザグに刻んだスタッガード式。Dレンジから右側に倒すと、レバーを前後に動かしてシフトのアップ/ダウンができるマニュアルモードとなる。
(※写真は「ノア G」)

マルチインフォメーションディスプレイ(ガソリン車)

エコ運転の範囲やアクセル開度を示すエコドライブインジケーター。表示方式は2タイプから選べる。

SDナビゲーションシステム

メーカーオプションとして用意するのは、8型ワイド画面を組み合わせたSDナビ。メディアをSDカードとしたことで、作動レスポンスが速くなり、操作感は軽快に。ディスプレイは静電タッチ式で、スマートフォン感覚のフリック操作やマルチタッチによる地図の拡大/縮小などが行える。

その他

ステアリング操作スイッチ

左側に見えるステアリングスイッチで、オーディオやマルチインフォメーションディスプレイの操作を行う。4方向スイッチの中央は“決定ボタン”だ。

ハンズフリーのスイッチ

ステアリングスポーク右側には、ハンズフリーの発話/終話スイッチと、音声認識でナビを操作するトークスイッチが設けられている。

エアコンスイッチ(センターコンソール部)

エアコンは、このクラスでは珍しい左右独立温度設定式。ガソリン車は、空調ユニット内に冷気をためることでアイドリングストップによりエンジンが停止しても車内へ冷たい空気を送れる「蓄冷エバポレーター」を採用。ハイブリッド車には、エンジン停止中も通常どおり機能する電動コンプレッサーが用いられる。

USB端子とDC12Vソケット

メーカーオプションのナビ装着車には、センターコンソールにUSB&アナログ音声入力端子を採用。DC12Vアウトレットは、全車に装備する。

(特に注釈のあるものを除き、ハイブリッド車は「ノア ハイブリッドG」、ガソリン車は「ヴォクシー ZS」のもの)