レクサスRC F　Ｆを体現したスポーツモデルRC Fがデビュー！

RC Fは、IS Fに代わって新たにレクサスのスポーツイメージをけん引するモデルである。RCをベースとして、よりワイドで車高の低いボディとなっている。フロントには“F”専用漆黒メッキグリルモールを採用し、バンパー両サイドにはオイルクーラー開口部を設け、ダブルスピンドルを形成した。

エンジンフード上にはエアアウトレットがあり、リヤにはスピードが上がると作動する、アクティブリヤウィングが装備される。リヤバンパーはIS  Fから継承された空力の考え方を取り入れた設計で、エアロダイナミクスを最大限に生かしたスタイルとなっている。

室内では、ステアリングホイール、オーナメントパネル、ペダルが専用設計とされた。新型のヘッドレスト一体型のハイバックスポーツシートもRC F専用のデザインである。

キーワードは「走りを楽しみたい人なら誰でも、運転スキルに関係なく笑顔になれるスポーツカー」で、専用装備と先進技術を盛り込んで非日常的なドライビングプレジャーを提供する。

エンジンは、新型の5.0リットルV8を採用。最高出力は351kW[477PS]/7100r.p.m.、最大トルクが530N･m[54.0kgf･m]/4800～5600r.p.m.となり、ベースとなったIS Fのものよりも40kW[54PS]向上している。巡航速度時に作動するアトキンソンサイクルを採用しており、最高で4.2リットルクラスの燃費性能を実現する。

強大なパワーを受け止めるトランスミッションは、変速時間が0.1秒にまで短縮された8速AT。ドライバーはECO／NORMAL／SPORT S／SPORT S＋の4つのドライブモードを選択することができる。

FRとしては世界初となる駆動力制御システムTVD（Torque Vectoring Differential）がオプションで設定されている。運転スキルに関係なく、誰でもタイヤのグリップ性能を最大限に引き出せるようにするシステムで、走行状態にかかわらず後輪左右の駆動力を電子制御で最適化する。1000分の1秒単位でのコントロールにより、ドライバーは意のままにコーナリングを行える。
その制御はSTANDARD／SLALOM／CIRCUITの3モードに切り替え可能で、中でもCIRCUITは、レースを想定した設定となっている。

ブレーキもハードな走行を前提に強化しており、フロントには直径380mmのスパイラルフィンローターを装備して冷却性能を向上させている。ABS制御には、上下加速度センサーの情報も加味される。

ルーフやボンネットをカーボン化した軽量な“Carbon Exterior package”も用意される。レースにも参戦する予定で、国際自動車連盟公認のレース規格であるGT3に対応したホモロゲーション取得を目指して開発を進めている。2015年からGT3規格のレース（ニュルブルクリンク24時間耐久、日本のスーパーGTなど）に参戦するチームに対して車両を供給するよう準備している。

価格は、953万円〜1030万円。