レクサス初のコンパクトクロスオーバーSUV、NXがデビュー!

新開発のターボエンジンとハイブリッドの2タイプ

レクサスでは高級クロスオーバーSUVのRXを販売して人気を得ていたが、最近ではこのジャンルで一回り小さなサイズのモデルが新たな売れ筋になってきていた。アウディのQ3やQ5、BMW X3などが激戦を繰り広げる市場に、レクサスが満を持して投入したのがNXである。

ボディサイズは、全長×全幅×全高=4630×1845×1645mmで、RXよりも全長は140mm、全幅は40mm、全高は45mm小さい数字だ。ホイールベースは2660mmで、80mm下回る。コンパクトクロスオーバーSUVとして、ライバルと真っ向からぶつかるサイズである。

2種のパワートレインが用意されており、それぞれにFFとAWDがある。NX200tには新開発の2.0リットル直噴ターボエンジンが与えられていて、最高出力は175kW[238PS]/4800~5600r.p.m.、最大トルクは350N・m[35.7kgf・m]/1650~4000r.p.m.。4-2集合エキゾーストを内蔵したシリンダーヘッドとターボチャージャー、筒内噴射とポート噴射を組み合わせた燃料噴射システムD-4STが装備され、ガソリンターボとしては世界最高レベルの最大熱効率約36%を達成した。

バルブの制御により低負荷時はアトキンソンサイクルを可能とするメカニズムやストップ&スタートシステムを採用し、燃費は12.8km/L(JC08モード)となった。

シャープな印象のL字型3眼ヘッドランプ

NX300hは2.5リットル直4エンジン(112kW[152PS]/5700r.p.m.、206N・m[21.0kgf・m]/4400~4800r.p.m.)を搭載し、モーター(105kW[143PS]、270N・m[27.5kgf・m])が組み合わされる。AWDモデルには、後輪を駆動するためのリヤモーター(50kW[68PS]、139N・m[14.2kgf・m])も備わる。燃費はFFモデルのベーシックグレードと“I package”では21.0km/L、その他のグレードでは19.8km/Lとなっている。

「Premium Urban Sports Gear」というコンセプトにみられるように、スポーティな走りの実現にも力が注がれた。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがダブルウィッシュボーンで、30段階の減衰力調整を行う次世代型NAVI・AI-AVS(Adaptive Variable Suspension System)を設定して走りと乗り心地を高度なレベルで両立させた。

スポーティグレードの“F SPORT”では、ボディ前後にパフォーマンスダンパーを装着し、専用のチューニングでさらに足まわりを引き締めている。

エクステリアデザインはスピンドルグリルを起点にするエッジの利いたもので、L字型に光る片側3眼のLEDヘッドランプがシャープな印象を与える。テールランプにもLEDが採用され、リヤゲートで分割されるものの切れ目なく仕上げるという凝った意匠だ。

インテリアには上質でソフトな素材を多用し、金属調のセンターフレームがクールな高級感を演出する。ダッシュボードやドアトリムに施された繊細なステッチなど、細部の作りこみにこだわりがうかがわれる。使い勝手にも妥協はなく、後席の背もたれは電動式で、荷室側からも運転席からも格納と展開がワンタッチで行える。

価格は、NX200tが428万円から518万円、ハイブリッドモデルのNX300hが492万円から582万円となっている。

レクサスNX200t“version L”

レクサスNX300h“F SPORT”

MORIZO on the Road