トヨタ アクア マイナーチェンジの概要

世界唯一の、ハイブリッド専用コンパクト

ガソリンエンジンだけの仕様を持たない、ハイブリッド専用車として開発されたコンパクトカーがアクア。十分な居住性を備えたボディに搭載するパワートレーンは、先代プリウス用をベースに大幅な熟成を加えた1.5リットルエンジン+高出力モーターのハイブリッドシステム「THS II」だ。
その最大のアピールポイントは、37.0km/Lという低燃費。2011年12月の発売以降、販売ランキングのトップ争いを続けている人気モデルだ。

そんなアクアがマイナーチェンジを受けた。目立つ変更点はエクステリアだ。より躍動感の高まったデザインのフロントバンパーを組み合わせたほか、ヘッドライトやリヤコンビネーションランプのデザインをリフレッシュ。スタイルの個性がさらに強まったといっていいだろう。

インテリアは上質感の演出が図られた。センタークラスターやサイドレジスターなどにピアノブラック塗装を施して質感を高めるとともに、インテリアカラーは「S」にブルーブラックとブリリアントレッドを新設定。「G」では落ち着いた雰囲気のディープブラウンを設定するなど、グレードごとの差別化が図られたのもトピックである。

中身もアップグレードを実施

しかし、変更点は見た目だけにとどまらない。メカニズム面にも大幅な改良の手が入っている。大きなトピックは空力性能の大幅向上で、例えば前後フェンダー(内側)にはエアアウトレットを追加。このアウトレットがエアロダイナミクスに効果絶大で、単に高速走行時における燃費を高めるだけでなくタイヤ接地性の確保につながり、バネ上の動きを低減することでハンドリング向上の効果をもたらしているのだ。
同時にスポット溶接の増し打ちなどによりボディ剛性もアップ。空力の向上とボディ剛性強化にあわせてサスペンションもセッティングし直され、ハンドリング性能が大幅に引き上げられたのも特筆すべき部分だ。

また、新規グレードとして「X-URBAN」も登場。これは車高を引き上げてアクティブなイメージを強調したクロスオーバーモデルで、標準車以上にカラフルな内外装コーディネートも特徴的。全高は標準車より35mm高いものの、一般的な機械式立体駐車場も使えるから都市部のユーザーも安心だ。

価格は、アクアが176万1382円から203万6291円で、アクアX-URBANが204万6109円。パワートレーンは全車共通で、駆動方式は2WD(FF)のみである。
もちろん好評のスポーツグレード「G's」も継続してラインナップ。ボディ剛性の向上に伴いサスペンションがリセッティングされた。価格は237万7963円。

トヨタ アクア G“ブラックソフトレザーセレクション”

トヨタ アクア X-URBAN