プリウス TNGA初採用、「走りの楽しさ」「乗り心地のよさ」「静かさ」 が各段に向上 (2015年12月)

トヨタは、「もっといいクルマづくり」に向けた活動の中で、クルマづくりの構造改革「Toyota New Global Architecture」(以下、TNGA)に取り組んでいる。お客様に笑顔を届けることを目的に、一つ一つゼロから骨格を見直して新たなプラットフォームを造り上げた。このプラットフォームは様々な機能部品を新開発し、車種などを跨いだグルーピング開発することにより、部品の共有化も可能にし、開発効率を格段に向上させた。このTNGAが、新型プリウスから初採用される。

TNGAによる基本性能の向上

・ボディ剛性向上による優れた走り
基本となるボディ骨格を徹底的に高めた。「キャビン環状骨格」や「リヤボディ環状骨格」などの環状骨格構造をはじめ、結合剛性を高めるレーザースクリューウェルディング(LSW)という最新溶接技術や、構造用接着材などの採用により、ボディ剛性が向上。また、ホットスタンプ材(超高張力鋼板)の採用拡大などにより高いキャビン強度と軽量化を両立。快適な乗り心地と優れた操縦安定性を実現するだけでなく、静粛性や安全性にも貢献するなど、クルマに求められるポテンシャルを総合的に高めている。

・低重心化による優れた操縦安定性
低重心により、パワートレーンの低配置化を追求し、優れた操縦安定性と気持ちのいいハンドリング、振動やふらつきの少ない快適な乗り心地を実現。従来型よりも重心が低くなったボディは、スポーツカーのようにエモーショナルな雰囲気で、走行性能も全領域で向上した。

・ショックの少ないサスペンション
サスペンションをすべて一新。特に、リヤに採用したダブルウィッシュボーン式サスペンションは、しなやかに動く足回りと強固なボディの組み合わせによって、路面からの衝撃をしっかり吸収。荒れた路面や段差を乗り越えるときもショックの少ない安定した走りをもたらし、快適な乗り心地を実現します。また、優れた応答性と安定感によって、コーナリングも軽やかに気持ちよく曲がることが可能となった。

・室内の静粛性
ドアを閉めた瞬間に、外のざわめきが一瞬で遠ざかるプリウスの遮音性。振動・騒音を抑える高剛性ボディに加え、接合部のすき間も細部にわたって埋め、ドアや窓、そしてフロアカーペットから天井に至るまで、入念なノイズ対策を実施。さらに、エンジンノイズを特定の周波数で打ち消す新構造を採用するなど、高速走行時でも優れた静粛性をもたらした。

・心地よい重厚感の、ドアの閉まり音
ドアの閉まり音の質を向上させるために、制振材の設定やドア剛性を高めた。

・広々としたラゲージスペース
ハイブリッドバッテリーを小型化し、リヤシート下へ移動することで十分なゆとりを確保し、荷室容量502L(2WD)を誇る、大容量のラゲージスペースを実現。また、シート肩口のレバーを引いてそのままシートバックを前倒しすれば、1アクションでさらにワイドなスペースが出現(6:4分割可倒式)し、シーンに応じた使い方が可能。

6:4分割可倒式リヤシート/シートバック片側前倒し時

[ガズー編集部]

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