トヨタ 86 マイナーチェンジのポイント(2016年7月)

2016年7月、トヨタ86がマイナーチェンジ。その主なポイントを解説

走りの性能をさらに深化

MT車の動力性能を向上。アクセル操作に対するレスポンス、加速フィーリングを向上

燃費性能は僅かながらダウンするものの、最大出力、最大トルクともに向上(AT車は従来通り)

 今回従来
最大出力(ネット)
kW(PS)/r.p.m.
152(207)/7,000147(200)/7,000
最大トルク(ネット)
N・m(kgf/m)/r.p.m.
212(21.6)/6,400~6,800205(20.9)/6,400~6,600
燃料消費率(JC08モード)
km/L
11.812.4

エンジンの吸気系、排気系の改良による圧力損失の低減、デフのファイナルギア比の変更により、ドライバーのアクセル操作に対するレスポンスの良さ、加速フィーリングを向上

エンジンのトルク特性も変更し、低速域、中高速域での加速性ともに向上。発進時のリニアな加速だけでなく、高速道路で前のクルマを追い越す際もスムーズで力強い加速を実現

操縦安定性とハンドリングフィーリングを向上

サイド、リアまわりを中心にスポット打点の追加、リアラゲージ上部のパネルの板厚を上げ、ボディ剛性を向上

サスペンションの改良により、コーナリング時の踏ん張りによる操縦安定性と乗り心地の良さを高次元で両立するとともに、リアスタビライザーの改良により加速時の接地性も改善

サーキット走行など走りを追求するお客様向けに、VSC機能を見直し

ドライバー自身がクルマをコントロールする領域を増やすためのモード設定を変更

サーキット走行向けモードとして、限界付近でのドライバーのコントロール領域を残しながら、スピン挙動の緩和をサポートする「TRACKモード」を新設定

MT車に限り、ブレーキLSD機能も廃止したOFFモードを追加

外観スタイルは、従来モデルをベースに、より軽快で官能的に改良

ワイド&ローを強調したフロントデザイン

[今回のモデル]
[従来モデル]

「ハ」の字を強調したワイドスタンスな構えのリアデザイン

マイナーチェンジ後(新型)
マイナーチェンジ前

その他、主な変更内容

フロントランプ、リアランプのオールLED化

  • [今回のモデル]
  • [従来モデル]

GT“Limited”、GTには、スポークを限りなく細くした17インチアルミホイールを標準装備

  • [今回のモデル]
  • [従来モデル]

GT“Limited”に、空力性能に特化したウィングタイプのリアスポイラーを標準装備

  • [今回のモデル]
  • [従来モデル]

カラーバリエーションは、従来通り、7種類から選択

  • クリスタルホワイトパール
  • アイスシルバーメタリック
  • ダークグレーメタリック
  • クリスタルブラックシリカ
  • ピュアレッド
  • オレンジメタリック
  • アズライトブルー

‘クルマとの対話’をより深化させた室内・内装

ステアリングホイールのグリップ感からインストルメントパネル全体の配色に至るまで、よりドライビングに没頭できるコックピットを実現

トヨタ車最小径のハンドルのリング径を、365㎜から362㎜へとさら小径化

スポーツカーらしさを追求した3眼メーター

GT“Limited”とGTのインストルメントパネルオーナメントを、コントロールパネル部と助手席側パネル部で一体化

運転に集中できるよう、すべてのカラーでコックピットをブラックに統一

[今回のモデル]

グレード・価格一覧表

グレード名トランスミッションメーカー希望小売価格
GT“Limited”6AT3,250,800円
6MT3,183,840円
GT6AT3,048,840円
6MT2,981,880円
G6AT2,647,080円
6MT2,623,320円

※メーカー希望小売価格は、2016年7月現在のものです。北海道地区、沖縄地区は価格が異なります。

[ガズー編集部]

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