2022年8月発売の新型シエンタの特徴は?内容や装備、価格などを画像付きで解説!
2022年8月、フルモデルチェンジした新型シエンタが発売された。国産乗用車のなかでも売り上げ上位にランクインする人気車種だが、従来型のモデルからどのような進化を遂げたのだろうか。今回はそんな「新型シエンタ」の気になる燃費、装備、価格、色、乗り心地などの特徴を解説する。
目次
1.シエンタとは?
2.新型シエンタの主な特徴
3.新型シエンタのバリエーション
4.新型シエンタのデザイン
5.新型シエンタの室内空間
6.新型シエンタの走行性能
7.新型シエンタの安全・安心装備
8.フルモデルチェンジした新型シエンタで暮らしを豊かに
9.フォトギャラリー
1.シエンタとは?
2003年に誕生したトヨタの最小ミニバンだ。5ナンバーのコンパクトなボディに、7人乗りの広々とした室内空間が魅力のひとつ。それに加えて、ドライバーや搭乗者にうれしい機能が凝縮されている。国内の年間販売台数ランキングでは、毎年上位にランキングされている人気車種である。2022年8月にフルモデルチェンジを発表し、四角くて丸いデザインの「新型シエンタ」として生まれ変わった。
2.新型シエンタの主な特徴
2022年8月23日にトヨタ自動車から発売開始された3代目新型シエンタ。従来型との違いが気になるところだが、その主な特徴は上記のとおりだ。それぞれについて詳しく解説していく。
「シカクマル」なシルエット
初代モデルからコンパクトなサイズ感と、使い勝手の良さで、ファミリーカーとしての人気が高いシエンタ。フルモデルチェンジした新型では、毎日の暮らしによく馴染む「シカクマル(=四角くて丸い)」なシルエットな特徴である。四角い箱をイメージさせる欧州風のデザインは、車体のコーナー部を丸くすることでコンパクトに見せ、車両感覚をつかみやすくしている。ボディサイズは従来型とほとんど変わらないが、外観のデザインについては、より愛着がわきやすいよう刷新された。
ゆとりのある室内空間
新型シエンタがファミリーカーとして人気を集める理由のひとつに、ゆとりのある室内空間があるだろう。コンパクトなサイズ感にもかかわらず、小さい子どもであれば、立ったままの着替えもできるほどの室内高は大きな魅力だ。低い水平基調のベルトラインとサイドガラスを立てることで、室内空間をより広く感じられるよう工夫されている。また、車内に乗り込む際に使用するステップは、地上から330mmと比較的低い位置に設定されており段差が少ないため、子どもや高齢者も安心して乗り降りできる。
高い操縦性・安定性
新型シエンタは新プラットフォームの使用により、基本性能を向上させている。車体の全長・全幅は従来型と同じだが、最小回転半径は5.0mを実現し、小回りが効く仕様だ。ハンドルの取り回しもよく、生活圏の狭い道路でもスムーズに走行できるだろう。
3.新型シエンタのバリエーション
【1.5ℓダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)】
グレード | 定員(人) | 駆動 | 価格(円)※ |
---|---|---|---|
X | 5 | 2WD(FF) | 1,950,000 |
7 | 1,990,000 | ||
G | 5 | 2,300,000 | |
7 | 2,340,000 | ||
Z | 5 | 2,520,000 | |
7 | 2,560,000 |
【ハイブリッド(M15A-FXE 1.5L)】
グレード | 定員(人) | 駆動 | 価格(円)※ |
---|---|---|---|
X | 5 | 2WD(FF) | 2,380,000 |
7 | 2,420,000 | ||
G | 5 | 2,650,000 | |
7 | 2,690,000 | ||
Z | 5 | 2,870,000 | |
7 | 2,910,000 | ||
X | 5 | E-Four | 2,578,000 |
7 | 2,618,000 | ||
G | 5 | 2,848,000 | |
7 | 2,888,000 | ||
Z | 5 | 3,068,000 | |
7 | 3,108,000 |
※北海道・沖縄のみ価格が異なる。すべて税込み。
自分の生活スタイルに合った車を選ぶために必ずチェックしたい、燃料やグレード、定員などのバリエーション。
新型シエンタの燃料は、エンジン車とハイブリッド車の2種類に分かれており、今回、新たにハイブリッドにE-Fourが追加された。乗車定員はすべてのグレードで、7人の3列シート車と5人の2列シート車がある。グレードは、上位モデル順に「Z」「G」「X」の3つから選択可能だ。
新型シエンタはトヨタのサブスクリプションである「KINTO ONE」でも利用できる。その際の価格は、「デュアルパワースライドドア」「ブラインドスポットモニター」などを標準装備したGグレードを利用した場合、月額24,640円(税込)※。月加算110,000円(税込み)の場合、7年間の総支払額は3,609,760円だ。
※Gグレードの最安値パッケージ(ガソリン・2WD・5人乗りタイプ)、追加オプション無し、初期費用フリープラン7年契約・ボーナス月加算11万円の場合。
KINTO ONE詳細はこちら:KINTO ONE公式サイト「シエンタ」ページ
福祉の現場で活躍する「ウェルキャブ」も
新型シエンタではハイブリッドモデル含め設定グレードを拡大し、福祉タクシーやデイサービス送迎現場の困りごとに対応している。車いす仕様車は、車いすの乗車から固定までの一連の動作をシンプルな機構とし、操作性を向上。また、省スペース&短時間を実現するショートスロープ等の新機能を備えたタイプⅢを新たに設定した。
4.新型シエンタのデザイン
暮らしに馴染みやすいように設計された新型シエンタのデザイン。愛着のわく外観はもちろんのこと、運転のしやすさも工夫がされている。その特徴的なデザインを詳しく解説していく。
大きめサイズのプロテクションモール
車体側面を保護してくれるプロテクションモールは、個性あふれる大胆なデザインだ。野暮ったい印象になりがちなプロテクションモールだが、あえて目立つデザインにすることで、車体全体の個性的なスタイルに組み込んだ。新型シエンタでは、気軽に使えるツールとしてその機能を最大限に表現している。
個性際立つデザインのランプ
個性的なデザインのランプも新型シエンタの特徴のひとつだろう。Zグレードのヘッドランプには、光源ひとつでロービームとハイビームを切り替えられるBi-Beamを採用。リヤコンビネーションランプは、ドット柄に配置されたストラップランプが印象的だ。また、G・Xグレードのヘッドランプはシンプルなデザインでありながらも、LEDランプとバルブランプを効果的に配置している。リヤコンビネーションランプには、柔らかい明るさがやさしいLEDテール&ストラップランプを採用した。
豊富なカラー
新型シエンタは多彩なボディカラーでも見る人をワクワクさせる。全9色(モノトーン7色・ツートーン2色)の豊富なカラーバリエーションが用意されている。どれも日常に溶け込むカラーで、ナチュラルながら洗練されたものばかりだ。また明るく特徴的なボディカラーだった従来型と比べて、新型モデルでは全体的に色のトーンが抑えられている。
上質な室内空間を作り上げるインテリアカラーも、全3色をラインナップ。「Z」はフロマージュ・カーキ・ブラック、「G」はブラック・カーキ、「X」はブラックと、グレードによってバリエーションは異なる。また、カーキ内装にすると「ファンツールパッケージ」という無償のオプション扱いとなるので、通常はブラック仕上げのBピラーがボディと同色となる点にも注目だ。
新型シエンタはコンパクトなサイズながらも、広々とした室内空間でファミリーカーとして人気が高い。ここでは過ごしやすさと高い機能性を両立した、新型シエンタの室内空間の特徴を解説していく。
デュアルパワースライドドア
新型シエンタには、スライドドアを自動で開閉できる「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」が設定されている。スマートキーを持っていれば、フロントドアハンドル下側の床下奥のセンサー部に足先を出し入れするだけでドアの開け閉めが可能だ。また、ワンタッチで簡単に開閉できる「ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドア」も採用。さらにスマートエントリーシステム+プッシュスタートシステム装着車であれば、スマートキー携帯時に、ワンタッチスイッチを押すだけで解錠できる。
低床・フラットフロア
子どもから高齢者まで乗り降りしやすい構造も新型シエンタの特徴だ。フロアは地上から330mmと低くかつ段差がないため、安心して乗り降りできる。ラゲージルームは地上からのフロア高が505mmと低床で、大きな荷物も積み込みしやすい。また、7人乗りには2列目シートへの移動がスムーズになる「タンブル機構付きセカンドシート」を採用。ワンタッチのレバー操作でシートを折りたためるため、3列目への乗り降りも楽々できる。
ゆとりある室内高
居心地の良さにこだわった室内空間も新型シエンタの魅力だ。従来型に比べて室内高を20mm高くすることに成功している。小さな子どもが立った状態で着替えられるほど頭上スペースにゆとりがある。また、前席シートから後席シートのヒップポイント間の距離は従来型よりも80mm広がり、最大1,000mmに。ラゲージルームも十分な高さと横幅を確保し、大きな荷物の積み下ろしもスムーズだ。5人乗りは2列目シートを、7人乗りは2列目と3列目シートを格納すれば、自転車などの大きな荷物を積載できる。
スマホ充電・非常時給電
新型シエンタには運転席シートバックとシフトサイドポケット前方にスマホポケットを採用。コンセントもインパネ部とラゲージデッキサイド左側の2ヶ所に設置しているので、充電にも困らないだろう。非常時充電システムも付いており、停電などの非常時にも有効だ。車両の走行機能を停止した状態でも、AC100Vで消費電力の合計1500W以下の電気製品であれば使用できる。非常時でなくとも、アウトドア時など大自然のなかでもポータブル電源不要で電気製品の使用が可能だ。
その他
新型シエンタには、一年を通して室内での快適性を保つ機能が備わっている。たとえば、UVカット・IRカット機能を採用したガラスだ。ドライブ時に降り注ぐ直射日光を遮り、肌を日差しから守ってくれる。また、天井には空気を循環させるサーキュレーターを設置。後席へ送風することで、車内の空気の偏りを解消してくれる。さらに、冬の寒い日のドライブを快適にしてくれるシートヒーターも運転席と助手席に搭載した。ステアリングにもヒーター機能があるので、寒い日のかじかんだ手も瞬時にあたためてくれるだろう。
6.新型シエンタの走行性能
高い走行性能は、ストレスのない気持ちのよい走りをもたらしてくれる。ここでは、新型シエンタが実現する爽快なドライビングパフォーマンスの理由を解説していく。
エンジン
新型シエンタでは、爽快な走りと優れた燃費性能を実現する、ヤリスと同じ、1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジンを使用している。ガソリンエンジンには、1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)にDirect Shift-CVTを組み合わせたパワートレインを搭載。ハイブリッドでは、1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FXE)とモーターを組み合わせている。ガソリン車はWLTCモードで走行燃費18.3㎞/L(2WD・5人乗りタイプ)で、ハイブリッドはWLTCモードで走行燃費28.8㎞/L(2WD・5人乗りタイプのXグレード)だ。ガソリン・ハイブリッドともに従来型と比べて燃費が向上した。
プラットフォーム
新型シエンタには、トヨタのTNGA新プラットフォーム「GA-Bプラットフォーム」が採用されている。これにより「走る、曲がる、止まる」という車の基本性能を飛躍的に向上。
また車両の主要骨格に構造用接着剤を、ルーフパネルのマスチックシーラーの一部に高減衰タイプを採用したことで、効果的に振動を抑えつつ、操縦の安定性・乗り心地・静粛性の3つの向上に成功した。最小回転半径も従来型の5.2mから5.0mに縮小し、細い路地に入る時やUターン時、車庫入れや縦列駐車時におけるハンドルの取り回しがより簡単になっている。
7.新型シエンタの安全・安心装備
- プリクラッシュセーフティ
- レーントレーシングアシスト
- レーダークルーズコントロール
- ロードサインアシスト
- ドライバー異常対応アシスト
- プロアクティブドライビングアシスト
- トヨタチームメイト※
※メーカーオプション
トヨタが提供する予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」である、プリクラッシュセーフティ、プロアクティブドライビングアシストが全車に標準装備されている。
また最新のソフトウェアに更新可能な「ソフトウェアアップデート」機能も搭載。車内Wi-Fiは車専用の通信機を通じているので、データ通信容量無制限でインターネットに接続できる。また、単眼カメラと後方カメラで捉えた走行中の映像を内蔵メモリに録画するドライブレコーダー(前後方)を設定している(※)ので、もしもの時も安心だ。
※全車にメーカーオプション。ドライブレコーダー(前方)の場合、Zグレード、Gグレードに標準装備、Xグレードにメーカーオプション。
8.フルモデルチェンジした新型シエンタで暮らしを豊かに
広々とした室内空間でファミリーカーとして人気の高いトヨタのシエンタ。2022年8月にフルモデルチェンジして発売された新型シエンタは従来型よりも使いやすく、暮らしに寄り添った仕様に変化を遂げている。室内空間はフラットフロアで子育て世代や高齢者がいる家庭にも安心だ。サイズ感はそのままに、さらに運転しやすく乗り心地も良くなった新型シエンタは、毎日の暮らしをより豊かなものにしてくれるだろう。
(GAZOO編集部)
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