インターチェンジ(IC)の意味とは?ジャンクションとの違いや走行時の注意点について

高速道路を走行する際に必ず通る「インターチェンジ」。「料金所のあたり?」とイメージは出来ていても、ジャンクションとの違いなど詳しい定義を知らないドライバーも多いでしょう。今回は、インターチェンジの意味・種類・料金の支払い方法などをご紹介します。

インターチェンジ(IC)とは?

インターチェンジとは、上下(立体空間)で交差する道路や近接している道路を、立体的に接続する施設です。一般道から高速道路へ、高速道路から一般道へと行き来するための出入り口部分が該当します。

インターチェンジは、主に本線車線(一般道)と変速車線(高速道路)、2つの道路をつなぐ連絡路で、有料道路につながる場合には料金所が併設されています。

インターチェンジとジャンクションの違い

特徴
インターチェンジ(IC) 一般道路と高速道路をつなぐ施設
ジャンクション 異なる高速道路をつなぐ施設

ジャンクションは、別々の高速道路同士をつなぐ施設です。インターチェンジとの違いは、接続する道路が一般道であるか、高速道路であるかという点にあります。

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インターチェンジの種類

通常のインターチェンジは、上り線の出入り口・下り線の出入り口、合計4方向にアクセスできる構造をしています。日本にはおよそ400〜500のインターチェンジがありますが、中には4方向すべて通行できるわけではなく、アクセスが制限されているものも。

インターチェンジは、高速道路を走行する際に必ず通る施設です。安全に走行するためにも、インターチェンジの種類について知っておきましょう。

ハーフインターチェンジ

ハーフインターチェンジは、通常のインターチェンジのうちアクセス方向が2つに制限されているものです。主に出入口付近が混雑する場所、反対にその方向への走行需要が少ない場所などに設置されています。

【ハーフインターチェンジの例】

  • 第三京浜道路 羽沢IC(玉川IC方面の出入り口のみ)
  • 道央自動車道 札幌IC(岩見沢IC方面の出入り口のみ) など

クォーターインターチェンジ

クォーターインターチェンジは、出入り口が1つだけ解放されているインターチェンジです。「〇〇入口」「〇〇出口」など、インターチェンジの表記を省略しているところもあります。

【クォーターインターチェンジの例】

  • 首都高速道路5号池袋線 早稲田出口(下り線出口のみ)
  • 鹿児島東西幹線道路の建部IC(上り線入口のみ) など

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スマートインターチェンジ

スマートインターチェンジは、ETC搭載の車両のみが通行できるインターチェンジです。通常のインターチェンジよりも、つくりはコンパクト。高速道路の本線やSA(サービスエリア)・PA(パーキングエリア)への行き来、バスの停留所からの乗降するために設けられています。

通常のインターチェンジにあるETCゲートとは異なり、ノンストップ通行はできません。走行する際は、必ず開閉バーの手前で一時停止しましょう。

スマートインターチェンジは、大きくSA・PA接続型、本線直結型の2種類あります。

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<SA・PA接続型>

SA・PA接続型は、高速道路とつながる部分がサービスエリア、パーキングエリアであるスマートインターチェンジです。すでにサービスエリアなどの施設があるところに接続道路をつくるため、アクセス路を確保しやすい特徴があります。

【SA・PA接続型スマートインターチェンジの例】

  • 東名高速道路 足柄スマートIC(足柄SA)
  • 名神高速道路 養老SAスマートIC など

<本線直結型>

本線直結型は、高速道路の本線へ直接アクセス路をつくったものです。SAやPAがない場所に設置されるスマートインターチェンジを指します。

【本線直結型スマートインターチェンジの例】

  • 名神高速道路 安八スマートIC
  • 新東名高速道路 新磐田スマートIC など

インターチェンジ(IC)での料金の支払い方法

インターチェンジには、基本的に料金所が設けられています。通行する際は、この料金所で現金やクレジットカードにて通行料を支払います。

ETC車載器を搭載している車であれば、料金所の手前で速度20㎞/h以下に減速し、徐行しながら走行することで、支払作業なく併設されているETC専用レーンの通行が可能です。

目的のインターチェンジ(IC)を過ぎてしまった場合どうする?

目的のインターチェンジ(IC)を過ぎてしまったときは
そのまま走行し、次のインターチェンジ(IC)で降りましょう

高速道路は一方通行です。本来降りるはずだったインターチェンジを過ぎてしまっても、高速道路上でUターン(転回)やバック(後退)は絶対にしてはいけません。そのまま走行して、次のインターチェンジで降りましょう。

途中でSAやPAに立ち寄る際は、本線車道に復帰するときに進行方向を間違えないよう注意が必要です。

インターチェンジ(IC)での逆走例

  • 目的のインターチェンジを過ぎてしまい逆走・Uターン
  • 料金所を通った後に出口車線を逆走
  • 行き先間違えによる本線の逆走

インターチェンジや料金所付近において上記のようなケースで逆走が発生しやすいです。国土交通省の「逆走事案のデータ分析結果」には、高速道路における逆走事案の約6割が、インターチェンジとジャンクションで発生しているとあります。

高速道路は一方通行のため、絶対に逆走しないように注意しましょう。

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インターチェンジ(IC)を走行する際に注意すべきこと

  • 逆走をしない
  • インターチェンジの位置を把握する
  • 自分以外の車の動きをよく確認する
  • ETC専用レーンは20km以下で徐行する

高速道路を安全に走行するために、目的地までにどのようなルートを通るか、インターチェンジがどのくらいあるか、などを事前に把握しておきましょう。

スマートインターチェンジや料金所併設のインターチェンジは、車の行き来や車線変更がとくに多いため、周囲の車の様子をよく確認しながら走行することが大切です。

また、ETC専用レーンは停車せずに通過できるため、速度が出たまま入ってしまう人もいます。ETC専用レーンを通過する際は、まず速度20km以下に減速、徐行で通過しましょう。

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インターチェンジについて知り、安全に運転しましょう

インターチェンジは、一般道と高速道路をつなぐ施設です。ジャンクションとよく似ていますが、接続する道路が一般道であるか、高速道路であるかという点が異なります。中には、アクセスできる通路が2方向、1方向などと限定されているインターチェンジも。

また、高速道路は一方通行であるため、絶対に逆走してはいけません。事前にインターチェンジの種類や走行ルールをしっかり確認し、高速道路を安全に運転できるようにしましょう。

[GAZOO編集部]

MORIZO on the Road