もっと自分らしく、もっと快適に。ホンダアクセスと『Modulo』ブランドが叶えてくれる充実のカーライフ

  • ホンダアクセスのアルミホイール「MR-R01」

    ホンダアクセスのアルミホイール「MR-R01」

自身の乗る自動車メーカーのファンの方はもちろん、新車を購入する際のオプション選びや、愛車をカスタマイズする際に気になるのが“自動車メーカー直系の”用品、カスタマイズブランド。メーカー品質で作られるそのハイクオリティな用品やパーツは、愛車への愛着をより高めてくれるものばかりだ。
そんなメーカー直系ブランドを紹介するコラム。今回はホンダの純正アクセサリーのみならず、ホンダ車における高次元の走りと乗り心地のバランスを提案するホンダアクセスをお届けする。

メーカー品質のホンダ車用純正アクセサリーを開発、販売するホンダアクセス

まずは簡単にその来歴をまとめよう。1976年8月。本田技研工業と本田技術研究所の用品研究開発部門が統合・集約され、現在のホンダアクセスの前身となる『ホンダ用品研究所』が設立された。その目的は、拡大しつつあったアフターパーツ市場を背景に、ホンダ車に最適化された純正アクセサリーを、効率的かつ戦略的に開発・供給するためであった。

1983年には本田技研工業の用品調達、物流部門、営業部門もジョイントし、社名は『ホンダ用品技研』となった。そして、1987年からカーエアコンの製造・販売事業をスタートさせると共に、ホンダ用品技研から『ホンダアクセス』へと社名変更。1995年には課題であった販売体制を強化するためホンダアクセス販売が設立されたものの、2002年には経営の効率化と、ニーズの多様化による開発と販売の一体運営と迅速な意思決定の必要性から再び合併。現在に続く、新生『ホンダアクセス』となった。

そんなホンダアクセスの使命は、ホンダ車をさらに魅力的で快適、安全にする純正用品を開発し、ユーザーのカーライフを豊かにすることである。ホンダアクセスの社名の由来は『用品開発を通じて、ホンダが限りなくお客様に近づくこと、アクセスすること』として名付けられただけに、その用品ラインアップの充実度も圧倒的。

メーカー直系となる、信頼やクオリティが約束されたアイテムだけで、納得のカスタマイズがほぼ完結してしまうほどの充実ぶりだ。そんなアイテム群によって、ユーザーの気持ちは高揚するばかりである。

ホンダアクセスが創出する用品は、エアロパーツやフロアカーペットマットなど、車種毎の専用アイテムがその多くを占めるが、汎用性を持たせたインテリア系のガジェット類もラインアップされる。それらの全てを開発するのは、自社のクルマ好きな精鋭スタッフ陣だ。

カーショーやカーイベント等への積極参加なども含め、市場からの声も柔軟に取り入れるなど、常日頃からアンテナを張り巡らせている。社内でも愛車談義に花が咲き、社員が参加するサーキットでの走行会が行われたり、レースやジムカーナなどに参加する社員もいる。さらに、自社のパーツを自ら装着し走ってみるという文化も根付いている。

そして、『こんな機能やアイテムがあったら良いな』というユーザーからの声はもちろん、『自分たちが本気で欲しいと思えるものでなければ世に出さない』という強い信念を持って開発する商品だからこそ、多くのユーザーの『このアイテムが欲しかった!』という喜びに繋がっているのである。

企画から開発までスペシャリストが手掛けるホンダアクセスのパーツ

  • ホンダアクセスのSTEP WGN(純正アクセサリー装着車)の車中泊仕様

    STEP WGN(純正アクセサリー装着車)の車中泊仕様。多様なアクセサリーを装備していくことで、カジュアルなキャンピング仕様も構築できる

そんな用品群の開発スキームをダイジェストで紹介していこう。まず大前提として、ユーザーのニーズに応えるべく、常に“ユーザーの満足度”を想い、そのことを大切にしながら進められていく。
ホンダの車両開発チームと連動しながら、ホンダアクセスの用品開発のプロジェクトチーム内で、対象となる車両と用品の候補が出され、意思の共有や熟成が繰り返される。そこからピックアップされた用品はデザイナー(プランナー)へと引き継がれ、さらに魅力的にブラッシュアップ。その際、ひとりのデザイナーが一貫してデザインを手掛けることで、車種ごとに創られる世界観を構築していくという。

  • ホンダアクセスを代表する「Modulo」と「Gathers」ブランド

    ホンダアクセスを代表する「Modulo」と「Gathers」ブランド

設計段階に入ると、デザイナーがイメージした軸を崩すことなく、材料や構造、強度や法規などの設計要件を満たしながら形にしていく。そうして完成した試作品は、例えばエアロパーツやサスペンション等であれば、机上のシミュレーションだけで性能目標が達成できるものではなく、実際に操縦安定性に特化した匠によってセッティングが繰り返され、気持ちの良い走りを実現させていくのである。

そうして量産の準備段階に入ると、本田技術研究所との合同テスト等によって、装着テスト、耐久テスト、強度テスト、空力や走行系のパーツは操縦安定性テストを、さらにパーツによっては風洞実験テストまでが行なわれ、純正用品としての高い品質基準をクリアしていることを確認。ホンダアクセスの用品群は、こうした厳しい段階を経て、ようやく世にリリースされるのである。

そうして販売されるホンダアクセスの用品を認知するのは、ホンダ販売店でのクルマ選びのタイミングから始まっている。
新車購入の際、車種によって有無もあるが、スタンダートなアイテムの例としては、フロアカーペットマットやドアバイザー、ETC、マッドガード等のオプション。さらに自身の好みのカーライフに合わせてエアロパーツやガーニッシュ、プロテクションカバーやインテリアでは加飾パネルやイルミネーション、収納アイテムにラゲッジ用の用途別トレイなど、豊富なアクセサリーを揃えている。そしてホンダアクセスが1987年に立ち上げたGathers(ギャザズ)ブランドのカーナビやオーディオシステム等も選択できる。安全面においても、ドライブレコーダーや緊急脱出ツールなども揃っているので、より快適で安心のカーライフを全方位で支えてくれるのである。

また『移動の喜びを一人ひとりに感じてもらいたい』という想いから、福祉車両の開発にも積極的に取り組んでいる。
例えば、誰でも年齢を重ねる毎に足腰は弱っていくもの。また、事故や病気によってハンデを背負ってしまったとしても、車窓から流れる景色を見れば心身はリフレッシュし、且つ、行きたかった場所にも行ける。
そんな想いを原動力に、使い勝手の良さに加えて、エルゴノミクスにもこだわった福祉用品のラインアップにも力を入れている。こういった福祉アイテムの恩恵は、必ずや家族との絆をも深めてくれるものである。

  • ホンダ・アコード用のModulo19インチアルミホイール

1980年代後半から、車高調整式サスペンションやエアロバンパーなど走行性能系の純正パーツを手掛けてきたホンダアクセスは、1994年にオリジナルブランド『Modulo(モデューロ)』を立ち上げる。
純正クオリティで、走りもデザインもホンダらしくカッコいい用品を目指し、アルミホイールのブランドとして発足、1999年になるとホンダ純正カスタマイズブランドとしてその領域をエアロパーツへと拡大。2001年にはS2000(AP1)用のスポーツサスペンションが設定されるなど、ホンダ純正のスポーティブランドとして躍進してきた。

2008年に『シビックタイプR』のテールゲートスポイラーを手始めに、60km/hまでの乗用速度領域で作用する「実効空力」を提唱するなど、スポーツ走行などの特別な領域ではではなく、街乗りでも発揮する性能を求めるところも、純正パーツメーカーらしい考え方だろう。

そんなモデューロ製品は基本的に単品でも装着可能なアイテムなので、既にその車種のオーナーでも後からカスタマイズすることでグレードアップを図れるという楽しみももたらしてくれている。

  • シビックタイプRのテールゲートスポイラー

    シビックタイプRのテールゲートスポイラーの裏側には「実効空力」機能を最適化する鋸刃(シェブロン)形状が施されている

モデューロブランドの極上のコンプリートカー「Modulo X」

そして、モデューロブランドの頂点とも言えるのが、N-BOX(2013年)から始まったホンダ純正コンプリートカー、『Modulo X』シリーズではないだろうか。

インテリアやエクステリアなど、モデューロXの世界観を体現するべく、最初からスペシャルなコンプリート状態で購入できるというのが最大のトピック。ホンダ車のスペシャリスト達が英知を集結させたコンプリートカーは、標準車とはまた違った味わい深い走りを体験させてくれるのだ。

  • Modulo X開発アドバイザーを務めるのは“ドリキン”こと土屋圭市氏

    Modulo X開発アドバイザーを務めるのは“ドリキン”こと土屋圭市氏

モデューロXシリーズは、開発アドバイザーとして元レーシングドライバーの土屋圭市氏を迎え入れ、快適でスポーティな味付けに寄与。老若男女の誰もがワクワクできる、心地良いドライビングプレジャーを提供してくれる。
その後、モデューロXシリーズは、『N-ONE』(2015年)、『STEP WGN』(2016年)、『FREED』(2017年)、『S660/Version Z』(2018年/2021年)、『VEZEL』(2019年)、『FIT e:HEV(2021年)』と続き、そのどれもがヒット作となっている。

パーツ開発に生かされるトップカテゴリーのモータースポーツへの挑戦

  • Modulo CIVIC TYPE R-GT

    2025年シーズンのSUPER GT GT500クラスに参戦するModulo CIVIC TYPE R-GT

そんなホンダアクセスの『モデューロ』ブランドは、レースシーンでも活躍する。
2007年のスーパー耐久(ST-4クラス)ではシビックタイプRを駆り、『チームホンダアクセス』として、いきなりのシリーズチャンピオンを獲得している。

2013年からはSUPER GTのGT500クラスにもスポンサードを開始、『ウイダー モデューロ 童夢レーシング』として参戦を開始している。2018年はGT500クラスへの参戦は一時休止したものの、2019年からは再び元F1ドライバーである中嶋悟氏が率いるNAKAJIMA RACINGへのタイトルスポンサーとして復帰、現在まで『Modulo Nakajima Racing』として鋭意参戦中である。また2018年から2020年には『Modulo Drago CORSE』としてGT300クラスにもスポンサード活動を行っている。
こうしたSUPER GTへの参戦は、単にスポンサード活動に終わらず、レーシングホイールの供給や車体技術者をレース現場へ派遣することで、モデュ―ロ製品やモデューロXのコンプリートカー開発に生かされ、モデューロブランドに“スポーティ”という印象を付与してくれる。

  • 純正アクセサリーを装着したシビックタイプR

    純正アクセサリーを装着したシビックタイプR

ホンダ車をより快適に、より自分色に染めることができるホンダアクセスの用品群。趣向や用途に応じて臨機応変に取り込んでいけば、今までの“愛車”が、“家族の一員”へと昇華する。
そんな豊かなカーライフを提供してくれる『ホンダアクセス』は、ホンダ車ユーザーにとって頼もしい存在であり続けるのだ。

(写真:ホンダアクセス提供)

メーカー直系ブランドストーリー