愛犬とのドライブをもっと楽しくする -- 三島・富士五湖・佐原のおすすめスポット【ペットとドライブに出かけたい!第7回】

  • 愛犬とドライブイメージ

愛犬とのドライブは、単なる移動ではなく日常を少しだけ豊かにしてくれる大切な時間です。本連載ではこれまで、車内環境の整え方や暑さ対策など、愛犬と安全で快適に過ごすためのポイントを紹介してきました。そうした準備が整った今、次に考えたいのが「どこに出かけるか」です。

もうすぐゴールデンウイークを迎え、愛犬との遠出を計画している方も多いのではないでしょうか。まとまった時間が取りやすいこの時期は、普段よりも行動範囲を広げ、新しい場所を訪れる絶好の機会です。行き先によって、愛犬の過ごし方も体験の質も大きく変わります。

今回は「自然の中で体を動かす」「景色を楽しむ」「街歩きを楽しむ」という異なる魅力を持ち、かつ首都圏からアクセスしやすい3つのエリアを選びました。ペットとクルマで出かけるのに適したスポットの考え方とともに、実際に訪れてみたい具体的なエリアをご紹介します。

ドライブがもたらす“環境の変化”という価値

  • 屋外で楽しむ愛犬イメージ01

徒歩での散歩と比べ、クルマでの外出がもたらす最大の違いは「環境の変化」です。愛犬にとっては、新しい匂いや音、景色のすべてが刺激となり、知的な満足感にもつながります。日常とは異なる環境に身を置くこと自体が、心身のリフレッシュになるのです。

また、クルマは単なる移動手段ではなく、愛犬にとって“安心できる空間”としても機能します。クレートや水、お気に入りのブランケットなどを常備しておくことで、外出先でも落ち着いて過ごしやすくなります。行動範囲が広がり、目的地の選択肢も増えるのがドライブのメリットだと思います。

大切なのは「どこに行くか」だけでなく、「そこでどのように過ごすか」をイメージすることです。広い場所で体を動かすのか、落ち着いた環境でゆっくり歩くのかによって満足度は大きく変わります。

“日本一”を体験できる三島エリア

  • 三島スカイウォーク

    富士山を正面に、雄大な風景が楽しめる三島スカイウォーク。

首都圏からクルマでアクセスしやすい観光スポットと言えば、多くの人が思い浮かべるのが富士山ではないでしょうか。このエリアならではの体験ができる場所として挙げたいのが「三島スカイウォーク」です。全長400メートル、高さ70メートルを誇る歩行者専用の吊り橋で、ここからは富士山を正面に望む圧倒的な景観が広がります。

  • 三島スカイウォークの愛犬イメージ

    小型犬はカートに入れて、一緒に吊り橋を渡ることができます。

幅70cm以内のカートに乗せれば、愛犬も一緒に渡ることができます。万が一の飛び出しに配慮して、抱っこで渡るのはNGですが、現地では専用カート(有料・体重25kg未満まで)のレンタルもあります。橋を渡った先にはカートから降りて散歩できる森の散策路やドッグランが整備されており、アクティブに過ごすことができます。

愛犬同伴はテラス席に限定されますが、レストランやカフェでは地元の食材を使ったお料理が楽しめます。ギフトショップでも、バッグやカートに入っていれば愛犬と一緒にショッピングができます。おやつやおもちゃなどのペットグッズも販売されており、ドッグフレンドリーな観光スポットです。

  • 愛犬とグランピングイメージ

    御殿場には、富士山を目の前に愛犬と一緒にグランピングできる施設もあります。

御殿場エリアまで足を延ばせば、ドッグラン付きのグランピング施設「藤乃煌」(ふじのきらめき)に泊まって夕焼けに染まる富士山を眺めたり「御殿場プレミアム・アウトレット」のテラス席で食事をしたり、ドライブの幅がさらに広がります。

  • 御殿場プレミアム・アウトレットの愛犬イメージ

    御殿場プレミアム・アウトレットでは、リードでの敷地内のお散歩やテラス席での食事はOKです。

富士山と自然、体験を満喫できる富士五湖エリア

  • 河口湖の愛犬イメージ

    河口湖畔では、愛犬と一緒に目の前の富士山を眺めることができます。

山梨県の富士五湖エリアは、ペットとのドライブにおいて定番とも言える場所です。湖畔に広がる開放的な景観と澄んだ空気は、日常とは異なるスケール感を感じさせてくれます。

この地域の特徴は、自然を感じられる散策スポットが豊富な点です。河口湖畔の「大石公園」では、季節ごとに咲く花々と富士山の景観を同時に楽しむことができます。ランチタイムには「ハナテラス」の中にあるカフェ「BRAND NEW DAY COFFEE」のテラス席でクロワッサンやピザを味わってはいかがでしょうか。

  • 富士山伏流水イメージ

    富士山の伏流水は、びっくりする程の透明度。忍野八海では飼い主の心も洗われそうです。

「忍野八海」では、のんびりお散歩をするのがお勧めです。透明度の高い水をたたえた湧水池を巡るうち、飼い主も心が浄化されるような気分が味わえます。さらに山中湖方面に足を延ばせば「花の都公園」があります。30万平方メートル(東京ドーム約6個分)の敷地内には、四季折々の花畑や滝、溶岩の観察ゾーンなど様々な見どころが用意されています。

  • 富士山と愛犬イメージ

    広い敷地の中で、のんびりと四季折々の花を楽しめる花の都公園。

このエリアには、体験型の施設も充実しています。ドッグランを併設したレストランでBBQを楽しんだり、陶芸体験で愛犬用の食器を作ったりと、思い出に残る時間を過ごすことができます。愛犬と一緒に屋内で山梨名物のほうとうが食べられるお店もあり、天候や季節に左右されにくい点も安心です。

歴史ある町並みと静けさを味わう佐原

  • 古民家宿泊の愛犬イメージ

    古民家を改装した宿泊施設にはドッグラン付きのお家もあります。

千葉県香取市の佐原エリアは、江戸時代の面影を残す町並みが魅力の「小江戸」と呼ばれる地域です。町を流れる小野川沿いには、江戸から明治にかけての商家や蔵が立ち並び、川沿いが国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。佐原では、そんな歴史的な景観の中を愛犬と一緒に歩くことができます。

さらに「小江戸さわら舟めぐり」では、ケージに入れれば愛犬と一緒に乗船することも可能です。水上から町並みを眺めるという、特別な体験ができます。また、初めて実測に基づいて日本地図を作った伊能忠敬が暮らした邸宅も含め、ペット同伴で見学できる施設があるのも貴重なポイントです。

このエリアの魅力をより深く味わうなら、宿泊がお勧めです。古民家を改装した宿泊施設の中にはペット同伴可能な客室もあり、広い庭で自由に過ごせる環境が整っている場合もあります。

  • 夜の川越イメージ

    小江戸の街並みは夜の散策がおすすめです。シーズンオフに訪れれば、江戸時代にタイムスリップしたような経験ができるでしょう。

そして特筆すべきは、夜の静けさです。観光客が少なくなった川沿いは、にぎわっていた昼間とは異なる表情を見せ、江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚で、ゆっくりと散歩を楽しむことができます。

ドライブを支える休憩スポットの活用

この連載の第4回でご紹介したように、長距離ドライブでは途中の休憩も重要です。三島や富士五湖につながる中央自動車道や東名高速道路のSA(サービスエリア)にはドッグランが整備されている所が多く、愛犬のリフレッシュに適しています。佐原に向かう東関東自動車道には今のところドッグランのあるSAはありませんが、酒々井PA(しすいパーキングエリア)では広々とした芝生のエリアで愛犬とリラックスすることができます。

事前にこうした施設をチェックしておけば、移動の負担を軽減しながら愛犬との快適なドライブ旅行ができます。

「一緒に楽しむ」ドライブ

  • 屋外で楽しむ愛犬イメージ02

三島の絶景、富士五湖の自然と体験、佐原の歴史と静けさ。それぞれの場所には異なる魅力がありますが、共通しているのは「大切な家族の一員である愛犬と体験を共有できる」という点です。ドライブは、単に目的地へ移動するためのものではありません。その過程や滞在そのものを楽しむことで、愛犬との関係性をより豊かなものにしてくれます。

クルマという自由な移動手段が、新しい景色と体験、そして愛犬とのかけがえのない時間を運んできてくれるはずです。本連載では、首都圏以外のエリアについても順次ご紹介していく予定です。愛犬との移動が安全で快適、そして、より自由で、より楽しいものになるヒントを引き続きお届けしていきます。

(文と写真:石川 徹)

※記事内の各施設の情報は2026年3月時点のものです。掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、掲載後に変更となる場合があります。お出かけの際は、事前に公式情報をご確認ください。

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