Fun & Eco! マニュアル車のススメ

皆さんの免許は、オートマ限定ですか? それともマニュアルで持っていますか? 今日は、マニュアル車の意外な魅力について、ご紹介したいと思います。

運転好きならマニュアル車! の理由
「マニュアル車って、面倒なのに誰がどうして乗るの?」たいていの人は、そんな素朴な疑問をお持ちなのではないでしょうか。日本では、ほとんど絶滅危惧種のような状態のマニュアル車ですが、このタイプを積極的に乗るドライバーにはひとつの共通点があります。それは、運転が好き! ということ。
アクセルを踏めば、離せば、自動的にシフトチェンジが行われるオートマ車と違って、エンジンの回転数を見ながら、自分でシフトを合わせていくマニュアル車の運転には、経験と勘に基づいた、いわゆる“腕”が必要となります。オートマ車のドライバーにとっては、自動車とは「自動で走る車」かもしれませんが、マニュアル車のドライバーにとっては、それは「自分が動かす車」となります。機械であるクルマと対話しながら、自在に操る。そんな楽しみは、マニュアル車ならではのものとなっているのです。

ブレーキなしでも減速/停止できる!?
マニュアル車は、エンジンの回転数をギアチェンジによってコントロールすることで、減速力となるエンジンブレーキを生み出します。アクセルから足を離しても、しばらくはすーっと走り続けるオートマ車に対して、マニュアル車はギアを下げるだけで、どんどん減速させることができます。極端にいえば、ブレーキを使わなくても停止できるのです。
このエンジンブレーキを上手に使えば、例えば下り坂の峠道などで、フットブレーキを過熱させることなく、自在に車速をコントロールして走ることができるようになります。また、路面が氷結する冬の北海道などでも、急ブレーキを原因とするスリップやスピンの危険性を減らすことができます。寒冷地に4WD/マニュアル車が多く見られるのは、そうした足回りのコントロール性能によるものといえるでしょう。

実はエコ!?
最近のオートマ車ではほとんど改善されていますが、これまでは発進・停車・過減速時に、駆動系における若干の“滑り”あるいはバッファとでもいった部分があり、スムーズな乗り心地の引き換えに、燃費を犠牲にしていました。またオートマ車は、マニュアル車に比べてトランスミッション周りの部品が多くなることもあり、同じ車種でも車重が増してきます。一般にはマニュアル車の方が、燃費が優れているといえるでしょう。
もうひとつ同上の構造上の理由から、同じグレードの車種でも、マニュアル車の方が、価格が低く設定されます。駆動系のメンテナンス費用も、マニュアル車の方が一般的には安く済むといわれており、実はエコロジー&エコノミカルの“ダブル・エコ”ということができるのです。

海外で運転するならマニュアル!
日本でこそ、街を走っているクルマのほとんどがオートマですが、実はヨーロッパではまだまだマニュアルの方がメジャーな存在。日本への輸入がオートマ車主体になっているだけで、向こうでは女性も当たり前のようにマニュアル車を運転しているのです。気をつけたいのは、レンタカーもマニュアル車が多いということ。ついでにいえば、カーナビも事前にいっておかないと、オプションなので付いてきません。
いつかヨーロッパの美しい風景の中で運転してみたい、という方は、ぜひマニュアル車も運転できるようになっていたいですね。

トヨタ車にもマニュアル車があります
最近でいえばスポーツカーの「TOYOTA 86」が、マニュアル車の楽しさを思い出させてくれるクルマとして話題を呼んでいますが、TOYOTAにはほかにもこんな楽しいマニュアル車があります。

・iQ 1.3 130G MT
・ヴィッツ 1.5 RS
・カローラ フィールダー 1.5G, 1.5G AEROTOURER, 1.5X

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