海外ナンバー重ね付けの意味って?

街を走る自動車で、たまに見かけるカスタムが“海外ナンバーの重ね付け”。おもにヨーロッパのナンバープレートの上に、重ねて日本のナンバーを付ける海外仕様カスタムだ。 

ネットでの評判はあまりよくない? 

そもそも海外仕様カスタムとは、エンブレムを交換したり、リアフォグランプを追加したりして、その車種の海外販売仕様に近づけるもの。海外ナンバーをあえて取り付けるのもそのひとつだ。

ネットで検索すると、「見栄? ヨーロッパ帰り? 輸入車だと言いたいの?」「輸入車だとしても、中古じゃん」「日本でしか販売していないクルマに付けてるやつって何なの?」……など、否定的な意見が続出。なかには、「クルマに付けてたらダサい3大アイテムのひとつ」とまで言い切る手厳しい声も。

周囲からのイメージはあまり良くないようだが、実際に重ね付けカスタムをしているオーナーはどう思っているのか? マツダ・アクセラに海外仕様カスタムをしている男性に、そのポイントやこだわりを聞いてみた。

オーナーが語る「海外ナンバー重ね付け」の真意 

「確かに、日本でしか販売していない車種にヨーロッパのナンバーを付けるのは、ちょっと意味がわかりませんよね。それはダサいと言われても仕方ないかも。自分は、海外で“Mazda3”として販売されているアクセラに、海外仕様カスタムとしてドイツのナンバーを付けています。もちろん、Mazda3はドイツでも販売されています。エンブレムのカスタムとしては、すでにアクセラのエンブレムを剥がしました。近いうちに、アクセラのスポーツモデルに付くエンブレム“MAZDASPEED”に“3”を追加して、Mazda3のスポーツタイプエンブレム“MAZDASPEED3”にするつもりです」

つまり、自分のクルマの販売圏や外国名などを把握し、あえて海外モデルに近づけたこだわりのカスタムというわけだ。このアクセラオーナーは、「とにかく海外ナンバーを付けとけばかっこいい!」という感じでしているわけではないらしい。

今後、日本車にナンバーの重ね付けをしている人に出会ったら、クルマの外国名を尋ねてみては? オーナーのアツイこだわりや、海外仕様車に関する興味深い話が聞けたりするかも。

(田島里奈/ノオト)

※本稿は、文中に出てくるナンバーのつけ方を否定しているわけではありません。各方面からの声を中心に構成しました。あらかじめご了承くださいませ。

※コメントは原文ママです。

[ガズ―編集部]