【超初心者向け!】クルマのエンブレムの見分け方 ~動物モチーフ 第二弾~

クルマ超初心者に向けて、エンブレムの見分け方をお伝えする本講座。今回は以前ご紹介した「動物モチーフのエンブレム」の第二弾として、国内外の4車種のエンブレムを取り上げる。ここまで押さえておけば、動物モチーフに関してはそれなりに詳しい人の領域に入ってくるので心してかかるように! それでは、授業を始める。

ジャガー

こちらは英国を発祥とする自動車ブランド「ジャガー」のエンブレム。その名の通り、ネコ科ヒョウ属の食肉類ジャガーがモチーフになっている。ジャガーは、ネコ科の中ではトラ、ライオンに次ぐ大きさで、獲物を一撃で捉えるその身体能力の高さもよく知られるところ。そんなジャガーの強さや気高さが伝わってくる、高級車ブランドらしいゴージャスなエンブレムだ。

ハリアー

こちらは先日の「東京モーターショー2013」で、新型が登場したトヨタのプレミアムクロスオーバーSUV「ハリアー」のエンブレム。エンブレムには金色に輝く、何やら鳥のようなモチーフが描かれているが、これはチュウヒと呼ばれるタカ科の鳥類をイメージしたもの。チュウヒの英名は「HARRIER」であり、それが車名の由来になっている。

ラパン

これはスズキの軽自動車「ラパン」のエンブレム。「ラパン(Lapin)」はフランス語で「ウサギ」を意味し、エンブレムにも車名と合わせる形でウサギのモチーフが描かれている。「ラパン」は2002年発売の初代から現在まで、モデルチェンジを繰り返している息の長い車種。意外と「生命力の強いウサギ」である。

ブレビス

最後はトヨタの4ドアセダン「ブレビス」のエンブレム。車名の由来は、英語で勇敢を意味する「Brave」。エンブレムにも勇敢さの象徴としてライオンが描かれている。このライオン、実は車名の頭文字「B」と組み合わせて、右向きになる予定だったそう。しかし紋章学的に「動物が右に向くのは縁起が悪い」そうで、開発途中で急きょ左向きに変更されたという逸話も。生産期間は2001年~2007年。力強いモチーフではあったが、意外と短命に終わってしまったのが残念。

海外ブランドだけでなく、国産ブランドの固有エンブレムにもしばしば用いられる動物モチーフ。今回ご紹介した中だと、特に「ハリアー」は新型の注目度も高いので、エンブレムを見ただけで車名とうんちくが言えるくらいになっているのが理想的だ。それでは、本日はここまで。起立、礼、さようなら!

(根岸達朗+ノオト)

[ガズ―編集部]