ヘッドライトがまぶしい! 調整できる?

夜にクルマを運転していると、対向車のヘッドライトがまぶしく感じることってありませんか? 車検不適合の高輝度ライトを装着したクルマも少なくありませんが、ノーマルなのにまぶしいクルマがいるのも事実。実はこれ、乗員や荷物による「リヤ下がり」が原因。ロービームにしていても、重い荷物を積むと車体の後ろが沈み込むため、相対的にライトの向き(光軸)が上向きになってしまうんです。

ロービームの角度は調整できる!

「リヤ下がり」によって起こる光軸の変化は、「ヘッドライトレベライザー」で調整できます。HIDヘッドライトが装備されたクルマには自動調整機能が備わっていますが、ハロゲンヘッドライト車の場合、調整は手動。写真のようなダイヤルスイッチがついていて、乗員の人数や荷物の積載量によって角度を変えられるようになっているんです。通常は0の位置にセットしておき、乗員や荷物が増えるに従って、目盛りを1、2、3……と上げていくと、ヘッドライトが下向きになっていく仕組みです。

どれぐらい上下するのか確かめてみた!

一人乗車の場合で、通常の角度とフル積載時にセットする「一番下向き」の状態を比べてみました。左の画像に比べて、右の画像の方が光の位置が低くなっているのがわかるでしょうか? この写真だとちょっとわかりづらいかもしれませんが、実際は明らかに差があります。

なお、すべてのクルマにこの調整スイッチがついているわけではありません。装着が義務付けられたのは2006年なので、それ以前のクルマの場合はヘッドライトレベライザーは非装着が普通。また、前述のとおり、まぶしさを与えやすいHIDヘッドライト装着車は自動調整機構がついているので、手動調整スイッチはついていません。プリウスなどに装備されるLEDヘッドライトも同じです。

「まぶしいと感じる=見えない場所が生まれる」ということ。対向車にまぶしさを感じさせないように、人や荷物を載せるときには、ヘッドライトの光軸調整にも気をつけてみてください。

(木谷宗義+ノオト)

[ガズ―編集部]

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