今すぐできる!愛車のカッコいい撮り方 その1

​​日頃何気なく撮っている愛車の写真。できればカッコよく撮りたいものですが、プロ用の機材もないし写真の専門知識もないし……と、それなりに撮っているという人がほとんどではないでしょうか?

かつては私もその一人でしたが、あちこちで取材・撮影を行ううちに、クルマをカッコよく撮るためのコツに気づいたのです。そこで、今回はそのコツの中からすぐに実践できるものをいくつかご紹介したいと思います。

クルマ全体の撮影は7:3

​「前7:3」「後7:3」――これは、自動車メディア関係者の間でよく使われる言葉です。「前7:3」の場合、「前からクルマ全体を顔7、横3の割合で撮る」という意味です。

クルマのボディ形状やオーナーの好みによっても変わってきますが、どのクルマも7:3で撮れば大体バランス良く撮れることを知っておきましょう。

7:3から8:2ぐらいの割合で撮った86。割合は正確なものではなく感覚でOK。盛り上がったフェンダーラインが強調されています。
横の割合を増やした4:6ぐらいのカット。前の写真では見えなかった後ろのフェンダーラインが見えるようになりました。自分のクルマが一番カッコよく見えるアングルを探しましょう。

太陽の向きに注意

​撮影する位置を決める前に、太陽の向きを確認するのも重要。クルマは順光(カメラマンの背中に太陽がある)で撮るのがセオリーですが、前か横、どちらか一面に光が当たらず影になっていることがよくあります。下の写真がその典型的な例。

顔には光が当たっているのに、横には影ができ、クルマのディテールが分かりづらくなっています。こういう場合はクルマの位置を変えるか、自分が助手席側に移動して、前、横どちらも順光の状態にしましょう。

ちなみに、わざと逆光で撮り、ラインを浮立たせる方法もあります。

カメラの上下位置を変える

​やはり、クルマの車高は低い状態がかっこいいですよね。写真の中でできるだけ車高を低く見せるテクニックがこれです。

カメラを持った手を上に挙げるだけで、クルマと路面の隙間が狭まり、車高が低くなったように見えます。クルマ全体の厚みが増し、より立体的に見えるようになるので、ボディの塊感も強調されるように。

​中腰ぐらいで撮影。ボディと路面、タイヤとフェンダーの隙間が目立ちます。
カメラを頭の位置に持ち撮影。ボディと路面、タイヤとフェンダーの隙間が狭まり、車高が低く見えます。

カメラを傾ける

お気に入りのアングルで撮ったあとに試してほしいのがこれ。同じ位置で、カメラの傾きを変えるだけで印象がガラリと変化します。

やり方は簡単。モニターを見ながらカメラを左右に傾けて、カッコいいアングルを探すだけです。カメラは水平に持って撮るものという意識が強いせいか、なかなか気づきませんが、印象を変えるためには非常に効果的な方法です。

いたってオーソドックな後ろ7:3。特に不満はありませんが……。
カメラ自体を右に傾けて撮影。上の写真と比べてボディ全体がシャープになった印象です。

いかがでしたか? どのテクニックも手持ちのカメラですぐに試せるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

(奥野大志+ノオト)

[ガズー編集部]