今さら聞けない! レギュラー、ハイオク、軽油の違いって?

自動車を動かすのに欠かせない燃料。先日4月1日には、消費税アップに加えて「環境税(地球温暖化対策税)」も上がり、ますます負担が増えましたよね……。

ところで皆さんは、「レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油」の何が違うのか、ご存知でしょうか。今回はそれぞれの違いを調べ、皆さんにご紹介したいと思います。

軽油とガソリンの違いは?

ほとんどのガソリンスタンドにはレギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油が売られています。大きく分けると、ガソリンと軽油の2種類。それぞれガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの燃料として使い分けられます。

違いとして、ガソリンは火をつけたマッチを近づけると炎を上げて燃え始めますが、軽油はガソリンのようには燃えません。一方、火ではなく熱を加えたときはガソリンより軽油のほうが着火しやすいという性質を持ちます。

ガソリンエンジンは出力、ディーゼルエンジンはトルクを発揮しやすいという特徴があります。後者はショベルカーやクレーン車といった重機など、速さより力強さが必要な場合に使われます。

レギュラーガソリンとハイオクガソリンはどう違う?

レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いはどこにあるのでしょうか。答えは異常燃焼の起こりにくさを示す「オクタン価」の差です。石油会社によって数値は異なりますが、JIS規格ではオクタン価が89以上をレギュラーガソリン、96以上をハイオクガソリンに分類しています。

通常、燃料の圧縮率を高めるほど高出力が得られますが、同時に異常燃焼を引き起こしやすくなります。ハイオクガソリンは、そうした高性能エンジンでも異常燃焼が起こらないように使用されます。

仕様と異なる燃料を入れてしまった場合、どうなる?

燃料の違いが分かったところで気になるのは、仕様が異なる燃料を入れてしまった場合です。

ディーゼル車にガソリン、もしくはガソリン車に軽油を入れた場合、異常燃焼が起きる上、煙が発生し、最終的にはエンジンが停止します。エンジンが故障してしまうため、絶対に間違えないようにしましょう。

レギュラーガソリン、ハイオクガソリンをそれぞれ仕様の異なるクルマに入れると、故障してしまうことはないものの、エンジン本来の性能を発揮できません。しかし、レギュラーガソリン仕様車にハイオクガソリンを使用した場合は、中に含まれる清浄剤がエンジンをきれいにするといった副次的効果が得られるようです。

価格が高騰しているからといって仕様と異なる燃料を入れる人はいないと思いますが、くれぐれも間違えて不適切な燃料を​入れてしまうことがないように注意しましょう。

(杉山大祐/ノオト)

[ガズ―編集部]