パトカーはなぜ白と黒なの? 働くクルマの疑問

子どもが大好きな働くクルマ。パトカーのカラーリングが白黒の理由など、大人でも意外と知らないもの。子どもに聞かれても困らないように、働くクルマに関する素朴な疑問をまとめました。

パトカーは、なぜ白と黒なの?

パトカーは昭和24年1月、浅草署でアメリカ軍から払い下げを受けたクルマのボディーに「移動警察」と表示して試験的に実施。その後、昭和25年6月にアメリカ軍からオープンカーを譲り受けて、初めて登場しました。その当時、日本で生産されるクルマは白色がほとんど。パトカーも白一色では、一般のクルマとの見分けがつきません。??そこで、一目でパトカーだと分かるように、ボディーの下半分を反対色の黒塗りにしたのがはじまり。昭和30年には全国的に統一し、パトカーといえば白と黒になりました。??また、当時は道路整備が遅れていたことから、下が黒なら汚れが目立たないという説もあるそうです。

白バイは、法律により緊急自動車とされ、その色は白色と定められている

白バイは、なぜ白いの?

白バイが登場したのは、昭和11年8月。それ以前はなんと赤色で、「赤バイ」と呼ばれていました。その後、目立つ色という理由から、ヨーロッパやアメリカの白バイにならい、白色に塗り替えられたそうです。また、白バイ隊員は、交通事故のない、安全で快適な交通社会をつくるため活動する「平和の騎士」と言われています。その意味から「平和と清潔」を表す白色になったという説もあります。

サイレンの音はどうやって決まったの?

交通取締り用に外国から輸入したオートバイに付いていた、モーター式サイレンの音を使用したのがはじまり。この音が警察のサイレンとしてなじみのあるものになっていることや、救急車のサイレンと区別するため、今でもそのまま使用されています。

ランプの色はなぜ赤色なの?

パトカーや白バイについているランプ(赤色灯)は、周囲の人に緊急であることを知らせるもの。そのため、目立ちやすく、遠くまで光の届きやすい赤色になっています。

いかがでしたか? パトカーや白バイを見かけたら、ぜひ子どもに教えてあげたいですね。

(平野友紀子+ノオト)

[ガズ―編集部]