欧州ヤリスは日本のヴィッツと何が違う?

2014年4月、ヴィッツがビッグマイナーチェンジを発表した。その約1カ月後の5月、フランスで生産されるヴィッツのヨーロッパ仕様、「ヤリス」も一新されることが発表された。Toyota Motor Europeでは、秋ごろの現地発売に先駆け、画像と動画を公開。今回は、その動画から日本版ヴィッツとの違いを探ってみたい。

欧州版ヤリスのフロント周りは、ヴィッツRSと共通になるようだ。ヘッドライトはプロジェクタータイプになる。

サイドビューにヴィッツとの大きな違いはないが、フロントフェンダーの「HYBRID」エンブレムに注目したい。ヨーロッパでは、アクアは販売されず、ヤリスにハイブリッドがラインナップされているのだ。なお、ヤリスにはヴィッツにはない3ドアや、ディーゼルエンジン車もある。

リヤ周りは、バンパーデザインのほか、LEDを採用するテールレンズの意匠も異なる。ルーフが黒いのは、グラスルーフになっているため。テールレンズやホイールのデザインが違うだけで雰囲気がガラっと変わるのだから、クルマとはおもしろいものだ。

インテリアは、基本的なデザインは共通ながら、ダッシュボードのソフトパッドが左右を貫く一体型となっている点で異なる。ハザードスイッチの部分には、後席用シートベルト警告灯も備わる。シートは日本版ヴィッツにはない本革だ。


デザインは好き嫌いがあるとしても、ガラスルーフや本革シートを装着できたり、ハイブリッドやディーゼルエンジンを選べたりと、日本のヴィッツよりもバリエーションが豊富なのがちょっと羨ましいところ。現行アベンシスの前期型が限定販売されたように、「ヤリス・ハイブリッドも限定導入されないかな?」と、動画を見ながら妄想してしまった。

(木谷宗義+ノオト)

[ガズ―編集部]