まるでスマホ? 最新カーナビ「T-Connect」

2014年6月18日、トヨタは「G-BOOK」に代わる新しいテレマティクスサービス「T-Connect」を発表した。8月1日にはT-Connect対応カーナビを発売。この「T-Connect」、一体どんなサービスなのか? 5分32秒にまとめられた動画があるので紹介しよう。

テレマティクスサービスとは、自動車向けの情報通信サービスのこと。T-Connectでは、スマートフォンのテザリング機能やau Wi-Fiスポット、オプションとなるDCM(車載通信機)を使って、トヨタスマートセンターに接続し、さまざまなサービスが受けられる。

音声対話型サービス「エージェント」は、ロボットオペレーターに話しかけることで、カーナビの目的地検索などができる。画像は、「六本木通り沿いにあるイタリアンを探して」のあとに、さらに「今やってる駐車場があるところ」で絞込検索を行った画面。

ドライバーが一方的に話しかけるだけがT-Connectではない。ビッグデータを活用して渋滞回避ルートを知らせてくれたり、車両の燃料が少ないときには近くのガソリンスタンドを教えてくれたりもする。「先読み」を行ってくれるのだ。

「ドライブアシスト(運転支援)」「インフォテイメント(情報&娯楽)」「コミュニケーション(交流)」「ライフサポート(暮し)」の4つのジャンルのアプリをラインナップする「Apps(アップス)」も、T-Connectの目玉のひとつだ。スマホのような感覚でカーナビにアプリをインストールできる。

「るるぶ」や「ぐるなび」といったお出かけ系アプリのほか、自宅のエアコンが遠隔操作できる「パナソニック・エアコン操作アプリ」、ドライブのBGMを届けてくれる「Music Chef」といったアプリが用意される。今後アプリの種類が増えていけば、カーナビはますますおもしろいツールになっていくだろう。

T-Connectスマホアプリのナビゲーション機能(有料)を使えば、カーナビで設定した目的地をスマホと共有することができる。駐車場にクルマを止めたあとも目的地まで案内してくれるため、クルマを止めてさらにスマホで目的地をセットして……という手間が省ける便利な機能だ。

スマホユーザーにとっては、T-Connectナビがフリックやピンチアウトで操作できるようになっているのもうれしいところ。DCM(車載通信機)パッケージ版では、地図情報の自動更新も行ってくれるというし、カーナビとしての進化も見逃せない。

(木谷宗義/テヌール+ノオト)

[ガズー編集部]