簡単! 運転席でできる日常点検の基本

いつやってくるか分からないクルマのトラブル。起こってしまってからでは取り返しがつかないかもしれません。大きなトラブルが起こらないよう、普段から日常点検をしておきましょう。

今回は、運転席で簡単にできる日常点検の方法をご紹介します!

エンジンのかかり具合をチェック

まず、静かな場所でエンジンを始動させます。スムーズに始動するか、アイドリング状態で異音がしないかをチェックしましょう。エンジンはクルマの心臓部。違和感があればそのままにしないのが鉄則です。

また、プッシュスタート式のハイブリッド車の場合、ブレーキを踏んだ状態でスイッチを押して、メーターに始動状態を表す表示が出てきちんと通電されるか、動作音に異音がないか、不自然な振動等が発生していないかなどをチェックします。

ブレーキペダルをチェック

続いて、エンジンを始動させた状態(ハイブリッド車の場合はスタートスイッチで始動させた状態)でブレーキペダルを強く踏み込みます。いつもより、床板との隙間が少なくなっていないか、ふわふわと柔らかすぎる感触になっていないか、踏み続けるとさらに奥まで入り込むことがないかを確認します。前述したいずれかの症状がみられる場合、ブレーキ液もれや空気混入などの可能性があります。

また、異音にも注意しましょう。走行中、ブレーキを踏んだときに、キーキーと金属音がするような場合は、ブレーキパッドが磨耗しているかもしれません。

パーキングブレーキをチェック

レバー式の場合

レバーを完全に戻した状態からゆっくりと引き上げます。カチカチという引っかかり音がして、しっかりとロックされているか確認します。

足踏み式の場合

レバー式と手順は同じで、ブレーキを完全に戻した状態からゆっくりと踏み込みます。こちらもカチカチ音がしてロックされればOKです。

電動パーキングブレーキ装着車の場合

エンジンを始動し、パーキングブレーキスイッチを1秒以上押したとき、および1秒以上引いたときのブレーキ警告灯が点灯していないことを確認します。

ウインドウウォッシャー液/ワイパーをチェック

ウォッシャー液を噴射して、液が噴射される方向や高さが適正か確認します。さらに、ワイパーを作動させて、低速~高速の動作に不良がないか、ガラス面のウォッシャー液がきちんとふき取れているかをチェックします。

なお、窓ガラスが凍結しているときは、解氷剤を使用したり、エアコンを「デフロスター」に設定したりして、溶かしてから行いましょう。凍結状態でワイパーを作動させると破損の原因になります。

寒冷時など特別な状況でなければ、上記の点検は5~10分もあればすべて終えることができるでしょう。突然の故障で大きなトラブルを引き起こさないためにも、こうした基本の日常点検を習慣化してみてはいかがでしょうか。

(根岸達朗+ノオト)

[ガズー編集部]