日本に1台!? オープンハイヤーに会ってきた!

皆さんは、タクシーやハイヤーというと、どういうクルマを思い浮かべるでしょうか? 最近では、ミニバンやステーションワゴンタイプのものも存在しますが、多くの人が昔ながらの4ドアセダンを思い浮かべることと思います。

そんな中、耳にしたのは、なんとオープンカーのハイヤーが存在するという噂。早速都内にあるタクシー会社を訪問してきました!

今回お話を伺ったのは、東京都台東区にある「ユナイテッド・キャブ株式会社」。

――タクシーやハイヤーとしてクルマを登録するためには、細かな規定がありますよね?

「はい。いろいろルールがあるのですが、現在一般に販売されているオープンカーで登録の基準をクリアできるものは、ほぼ存在しないと思います」

――なるほど。このオープンハイヤーは、手作業でオープン化されているんですね。ベースは、どんなクルマなんでしょう?

「ベースは7代目の日産・セドリック(Y31型)です。日産車のカスタマイズモデルや架装車両を手掛ける会社が制作したクルマで、もともとはパレード用に10台ほどつくられた希少なクルマだと聞いています」

――たしかに、パレードなどで見たことがある気がします。

「旅客ハイヤーとして安定性を高めるために、フレームを補強したりトレッドを広げたり、ワイドタイヤを履かせたりしています。また、雨に濡れてもいいようにビニールレザーのシートだったものを座り心地のいいモケットシートへ変更し、さらに音響システムの取り付けも行いました」

このオープンハイヤーは、テレビ中継のカメラカーや、海外からの観光客のお供、結婚式での新郎新婦の移動など、幅広い用途に使われているとのこと。利用料金は通常のハイヤーと同額で、一般のユーザーも予約をして利用することが可能です。

基本的には都内での利用が中心だそうですが、要望があれば遠方への出張も相談できるとのこと。気になる方は問い合わせてみてはいかが?

(小鮒康一/テヌール+ノオト)

<取材協力>
ユナイテッド・キャブ株式会社
東京都台東区根岸2-2-6
TEL 03-3875-3510

[ガズー編集部]