【入門編】アルミにスチール… ホイールの種類

クルマの走りを支えると同時に、そのデザイン性でクルマの雰囲気をガラリと変えるファッションアイテムでもあるホイール。さまざま素材があり、その特徴によって使い分けられています。今回は、ホイールの種類について解説します。

安くて丈夫なスチールホイール

通称“鉄チン”と呼ばれる「スチールホイール」は、安価で丈夫なのが特徴。主に、乗用車のベーシックグレードや商用車まで幅広く採用されています。価格が安いというメリットに対して、デザインの自由度が低いというデメリットがあり、乗用車では樹脂製のホイールキャップ(ホイールカバー)を装着してデザイン性を高めています。

最近では、スズキ・ハスラーに装着されているようなスタイリッシュなスチールホイールも登場しているほか、ホイールキャップを外して、あえてクラシカルで素朴な風合いのスチールホイールを見せるドレスアップを楽しんでいる人もいるようです。

スズキ・ハスラー
http://www.suzuki.co.jp/car/hustler/styling/

軽さとデザイン性のアルミホイール

理論上、タイヤやホイールは軽ければ軽いほど、走りや燃費が良くなります。アルミ合金で作られたアルミホイールは、スチールホイールに比べて高価ではあるものの、軽量なため、スポーツカーや乗用車の上級モデルに用いられてきました。また、アルミホイールはスチールホイールよりもデザインの自由度が高いため、デザイン性を重視したものなど、さまざまなタイプが存在します。

輸入車の中にはアルミホイールを「アロイホイール」と表記しているメーカーもありますが、多くの場合、アルミホイールと同じものだと考えて構いません。「アロイ=合金」という意味ですが、その多くがアルミニウム合金で作られているためです。なお、製造方法には「鋳造(ちゅうぞう)」と「鍛造(たんぞう)」の2つがあり、鍛造の方がより強く軽く作ることができます。ただし、鍛造ホイールは、大量生産が難しいため、非常に高価です。

その他にはどんな素材がある?

アルミホイールより、さらに軽い素材のホイールとして、マグネシウムホイールがあります。ただし、高価なことや腐食に弱いことから、レーシングカーや一部のスポーツカーに用いられるのみで、乗用車にはほとんど使われません。

新しい素材のホイールとして注目されているのが、カーボンホイールです。カーボン(CFRP:炭素繊維強化プラスチック)はとても高価ですが、軽さと強度が高い次元で両立できるため、レーシングカーや高級スポーツカーの車体構造などに用いられているもの。あまりに高価なため、現在のところ、一部の超高級スポーツカーにしか使われていませんが、これから増えていくことは間違いないでしょう。

ホイールを変えてドレスアップしてみては?

ホイールを変えると、クルマの印象が大きく変わるもの。愛車のスタイリングに飽きてきたら、思い切ってホイールを変えてみてはいかがでしょうか。

こちらのサイトでは、画面上でホイール交換のシミュレーションができるので、いろいろなホイールを試してみるのも楽しいかも?

フジ・コーポレーション ネットショッピング
https://www.fujicorporation.com/shop/fitting/fitting.aspx

ホイールを変えて自分好みのクルマになれば、きっとさらに愛着が湧いてきますよ!

(木谷宗義/テヌール+ノオト)

[ガズー編集部]