高速道路の休憩施設の「満」は満車ではない!?

夏休みや週末の高速道路は、渋滞が発生することがしばしば。いざサービスエリア(SA)やパーキングアリア(PA)に入ってみたものの、満車でクルマを停められないなんてことも……。そこで、東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)関東支社の広報課・大関真希さんに、高速道路の休憩施設の混雑状況を知る方法を伺いました。

――休憩施設の混雑情報は、どこで分かりますか?

「NEXCO東日本では、SAやPAの駐車場の混雑状況をお知らせする『休憩施設混雑情報板』を高速道路上に設置しています。情報板からは、これから向かう休憩施設の駐車場の状況を走行中に確認することができます。混雑状況は、『空有』・『混雑』・『満車』の3段階で表示しています」

  • 高速道路上に設置されている「休憩施設混雑情報板」

――なぜ混雑情報がリアルタイムで分かるのですか?

「休憩施設の敷地内に設置したカメラで混雑状況を監視しています。混雑状況は、カメラで撮影した画像をコンピュータ処理して読み取ります。駐車している場合は赤色、空車の場合は緑色でカメラに表示され、読み取った情報を高速道路混雑情報板を通じてドライバーにお知らせしています」

――そうなんですね。ちなみに、「満」と表示されていても、実際に行ったら駐車できたというウワサがあるのですが……

「休憩施設混雑情報板は、スムーズに駐車できるかどうかという考え方で表示しています。もちろん本当に満車の場合もありますが、場合によっては、情報板に『満』と表示されていても、全ての駐車マスが埋まっているわけではない場合があります。駐車できるスペースが少しあったとしても『満』という表示をしていることもあるということです」

――なるほど。休憩施設混雑情報板はどこに設置されていますか?

「NEXCO東日本首都圏近郊では、4路線、7SA・PA付近の高速道路本線に設置しています。東北道の蓮田SA、羽生PAの上り・下り方面、関越道の三芳PA、高坂SA、嵐山PAの上り・下り方面、東京外環道の新倉PAの内回り・外回り、東京湾アクアラインの海ほたるPAの上り・下り方面に設置しています」

――それにしても、最近のSA・PAはだいぶ昔に比べ変わりましたよね。

「そうですね。最近では、トイレや店舗がキレイで便利になり、食事やお土産品も充実しています。以前はSA・PAの食事は『うどん』『そば』の定番メニューが中心でしたが、最近はメニューが豊富で味も向上、グルメを楽しみにお立ち寄りいただくお客さまも増えています。ぜひ高速道路に乗られた際には、SA・PAにお立ち寄りください」

SAやPAに立ち寄るのも高速道路をドライブする楽しみのひとつ。情報板を参考にして行ってみてはいかが?

(平野友紀子+ノオト)