【メーカー紹介】BBS(ビービーエス)ジャパン
クルマのホイールを製造するメーカーは数多あれど、クルマ好きの人に「高性能アルミホイールを作るメーカーは?」と聞けば、きっと多くの人がこのメーカーの名前を挙げるでしょう。それが「BBS(ビービーエス)」です。
高性能の秘密は「鍛造」にあり
BBS製ホイールの一番の特徴は「鍛造(たんぞう)」であること。鍛造とは、熱した金属にプレス機などで圧力をかけ、鍛えながら形を作っていき、圧力をかけることで金属の粒子が緻密になる製法。一般的なアルミホイールの製造方法である鋳型(いがた)に溶かした金属を流し入れて、形を作る「鋳造(ちゅうぞう)」に比べ、軽くて強靭な製品を作ることができます。
鍛造は、大量生産に向かないため高価ではあるものの、軽さの点で勝るものはほかにありません。なお、市販車用鍛造ホイールはアルミ製が中心ですが、超超ジュラルミン製ホイールの製造もしています。
なお、F1用マグネシウム鍛造ホイールを開発したのは、BBSジャパンが世界初。1992年から有力チームに供給をはじめ、かつてはF1用レーシングホイールの納入実績では、圧倒的なシェアを誇っていました。
ドイツ生まれのメイド・イン・ジャパン
BBSは、1970年にドイツで誕生。創業当時は、強化プラスチック製エアロパーツを手がけていました。1972年にはアルミ鋳造ホイールの製造を開始。1970年代後半になると、アルミ鍛造ホイールの製造を模索し始めます。
このとき出会ったのが、日本で繊維機械用の鍛造部品を製造していたワシマイヤーという会社。BBSは、他に類を見ない高い鍛造技術を持っているワシマイヤーと提携を開始しました。ワシマイヤーが、BBSのアルミ鍛造ホイールを一貫生産することになったのは1983年のことです。現在は「BBSジャパン株式会社」として、すべてのBBS鍛造ホイールを日本から送り出しています。
世界の高級車やスポーツカーの純正ホイールも手がける
BBS鍛造ホイールと言えば、メッシュ風のデザインを採用した製品が有名。それ以外にも、ポルシェ、ベントレーなど、世界の高級車やスポーツカーの純正ホイールの生産も行っています。有名海外メーカーのクルマに、日本製のホイールが採用されているのは、なんとなく嬉しいものですね。
「ホイールなんて見た目だけでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、BBSの鍛造ホイールを履くと「違いがわかる」とか。鍛造ホイール界でトップを走り続けるBBSのホイール、一度その違いを自分のクルマで体験してみたいものですね。
(木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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