知ってる? バッテリーの数字の見方

あなたは、愛車のバッテリーを見たことがありますか?

エンジンを掛けるためにも、カーナビやオーディオ、エアコンなどを作動させるためにも必要なクルマのバッテリー。しかし、クルマに詳しくない人だと、そもそもバッテリーを見たことがない……なんて方もいるのでは。

バッテリーを自分で交換するのはちょっと大変。しかし、自分のクルマのどこにあるのか?(大半はボンネットの中ですが、違う場合もあるので説明書を読んでみましょう) どんな種類のバッテリーを使っているのか? など、知識として知っておけば、もしもの時に役立つかもしれません。

今回は、バッテリーに書いてある数字の見方を勉強してみましょう!

バッテリーの数字の種類

バッテリー本体には、それがどんなバッテリーなのかがわかる数字が記載されています(多くの場合本体上部に記載)。国産車用、欧州車用、エコカー用などいくつか種類があるので、まずは自分のクルマのバッテリーがどのタイプのものか把握しましょう。

数字の見方

今回は、国産車用バッテリーを例に説明します。

この数字とアルファベットの組み合わせがバッテリーのサイズや性能などを表すものです。

最初の2桁

最初の数字はバッテリーの「性能ランク」を表し、数字が大きいほど始動性能や容量など総合性能が高いことを表します。性能が高いに越したことはありませんが、性能に比例して価格がアップしますし、バッテリー自体が大きくなり従来の場所に収まらなくなってしまうこともあるので、適正なサイズのものを選ぶことが大切です。ただ、高出力なオーディオやモニターなど電装品を多く追加した場合などは初めから搭載されているバッテリーでは容量が足りなくなる場合もありますので、その場合は容量アップが必要になることも。容量アップする場合は、販売店のスタッフやバッテリーメーカーが用意している適合表などを利用して自分のクルマに搭載できるサイズのバッテリーを選んでください。

1つ目のアルファベット

1つ目のアルファベットはバッテリーの短側面(バッテリーを真上から見た時の短い方の側面)の幅を表しています。これはAからHまでの8段階で、Aが小さくHが大きくなります。

 

 箱高さサイズ端子形状
A127162A19ボルトナット式
B129(127)203B24以下テーパ式(細端子)
C135207B24以下テーパ式(細端子)
D173204D20以上テーパ式(太端子)
E176213D20以上テーパ式(太端子)
F182213D20以上テーパ式(太端子)
G213D20以上テーパ式(太端子)
H278220D20以上テーパ式(太端子)

※単位はmm

また、バッテリーの端子の形状もこちらで判断でき、Aがボルトナット式、BとCがテーパー式の細いタイプ、D以上がテーパー式の太いタイプになります(乗用車はテーパー式がほとんど)。端子の形状が違うと装着できませんので、もともとついているものをしっかり確認することが大切です。

次の2桁

この数字は単純にバッテリーの長側面(バッテリーを真上から見た時の長い方の側面)の長さを表しており、単位はcmとなります。つまり、「24」とあれば約24cmということです。

最後のアルファベット

最後のアルファベットは、バッテリーの端子が「R」(右側)にあるか、「L」(左側)にあるかを表します。バッテリーのプラス端子がある短側面から見てどちらにあるかということです。端子の位置が違うバッテリーは搭載できないので、自分で購入する場合は、もともと搭載されていたバッテリーと同じ位置のものを購入しましょう。なお、自動車のバッテリーは万が一事故があったときショートしにくいように、プラス端子側が車体内側にくるように設置されていることがほとんどです。

いかがでしたか? この機会に、自分のクルマのバッテリーをチェックしてみてくださいね!

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road