【クルマ用語】パワーウエイトレシオとは?

自動車雑誌やウェブサイトでレビューや試乗記を読んでいて、「パワーウエイトレシオ」という言葉を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

クルマの動力性能を知る数値として、よく指標とされるのが「馬力(出力)」です。でも、馬力の数値は、エンジンのパワーを表すだけのもの。「馬力=そのクルマの性能」ではありません。

そこで知っておきたいのが、「パワーウエイトレシオ」という言葉。今回は、よく耳にするけど意味がわかりづらいクルマ用語「パワーウエイトレシオ」を解説します。

1馬力あたりの車重は軽い方がいい!

パワーウエイトレシオが表すのは「馬力あたりの重量」。「出力荷重比」とも言い、試乗記などでは、一般的に1馬力あたりの車両重量(車重)で書かれます。

たとえば、150馬力のエンジンを搭載する車重1.5トン(1500kg)のクルマなら、パワーウエイトレシオは「1500kg÷150馬力」で、10kg/馬力。1馬力あたり、10kgの重さを背負っているということになります。

自分がマラソンをするとき、持っている荷物は軽い方が楽に速く走れますよね? 1馬力が背負う重さは、軽ければ軽いほど動力性能がいい(加速や最高速度に有利)ということになります。馬力の数字だけを見るのではなく、パワーウエイトレシオも考えてみると意外な数値が出てくることがありますよ!

トヨタ・アルファードVSトヨタ・ヴィッツ、パワーウエイトレシオを比較すると?

ではここで、トヨタ・アルファード(2.5X、2WD)と、トヨタ・ヴィッツ(1.3F、2WD)のパワーウエイトレシオを比較してみましょう。アルファードの2.5リッターガソリンエンジンの出力は、182馬力。対するヴィッツの1.3リッターガソリンエンジンは、99馬力。エンジンの出力だけならアルファードの圧勝ですが、アルファードの車重は1920kg、それに対してヴィッツは1000kgと軽量です。

パワーウエイトレシオを計算してみると、アルファードが10.5kg/馬力、ヴィッツが10.1kg/馬力となり、ヴィッツの方が1馬力あたりの背負う重さは軽いことがわかります。とはいえ、クルマの性能はトルクやギア比、空力特性など、いろいろな要素が関わってくるもの。単純に「ヴィッツの方が速い」とは言えませんが、パワーウエイトレシオで比較すると、ヴィッツの方が高性能だという見方もできるのです。

今回は、アルファードとヴィッツという、まったく違ったジャンルの2台で、パワーウエイトレシオを計算してみましたが、トヨタ・ラクティスと日産・ノート、トヨタ・ヴォクシーとホンダ・ステップワゴンなど、ライバル同士で比較してみるのもおもしろいかもしれませんね!

(木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

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