所変わればルールも変わる! 世界の交通事情〜韓国編〜

所変われば交通ルールも様々。世界各国の、日本とはちょっと違った交通事情を紹介します。 今回はお隣の韓国です。

左ハンドル右側通行

飛行機で23時間。韓国は日本からもっとも近い外国。しかし左ハンドル右側通行と、車両の通行は日本とは逆です。
街の風景や顔立ちも似ているお隣の国なのに、バスやタクシーに右側から乗るのはなんとも不思議な気分。でも、世界的に見ると日本のように右ハンドル左側通行の国の方が少数派なんですね。

タクシーは大きくわけて2種類

・模範タクシー
黒塗りにゴールドのラインが目印。タクシー運転手のマナーが悪いとの苦情が増えたことからできた、サービスのよいタクシー。ドライバーは、選抜試験や教育を受けています。一流ホテルのエントランスで待っていることが多いですが、流しでも止めることができます。

・一般タクシー
模範タクシー以外の通常のタクシー。台数は多く運賃も安いです。車体の色は主にシルバーやオレンジです。

初乗り運賃(ソウル)は一般タクシーが3000W(約300円)、模範タクシーが5000W(約500円)。年々値上がりしている韓国のタクシーですが、それでも日本と比べるとお安いですね。(2015年10月時点)

その他、グループ用の大型タクシー、外国語ができるインターナショナルタクシーなどもあります。

タクシーの車種はほとんどが韓国車です。なかでも現代自動車と起亜自動車が圧倒的人気。普段見慣れない韓国車ウォッチングを楽しんでみるのもいいかもしれません。

また、日本のように自動ドアではないので、うっかりドアをしめずに降りてしまうと「チョギョー」と呼び止められることに。少々恥ずかしいのでお気をつけください。

4色に塗り分けられたソウルのバス

ソウルのバスは、ボディ全体が下記の色に塗り分けられています。
ブルーバス・・・市内の幹線道路を走る。
グリーンバス・・・地下鉄との連結など市内の短い距離を走る。
レッドバス・・・ソウルと郊外を結ぶ広域バス。
イエローバス・・・都心を巡回するバス。

観光で訪れる場合は、地下鉄の駅を通るグリーンバスが活躍。レッドバスは郊外まで行くので、観光客にはあまり縁がない路線ですね。

韓国の幹線道路はやたら広い

片側5車線6車線はざら。中央分離帯もないため、有事の際は滑走路になるという噂もあります。
それでも首都ソウルなどの幹線道路はクルマでいっぱいで、夕方になると毎日渋滞。乗用車、バス、バイクが入り乱れるさまは圧巻です。
しかし、交通違反を取り締まる警官はほとんどいません。そのかわりスピード違反を取り締まるカメラがたくさんあります。ただ、万年渋滞のソウル……スピードは出せないのが現状です。
日本では安全なイメージのバスも、韓国ではなかなかの荒さ。バスだから、入れてくれるよね、待ってくれるよね、は通用しないと思っていいでしょう。

韓国はクルマ社会です。ソウルの中心部などは横断歩道も少なく、そのかわり地下道が発達しています。大きな道路のこちら側からあちら側へ渡るのも一苦労。地下道の入口、横断歩道の場所を把握することが大切です。

お隣の国ではありますが、やはり外国。交通事情も随分と違うものですね。

(樋口暁子+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road