女子ひとりで行く! 初めてのフェラーリ博物館

クルマ好きじゃなくても知っている、イタリアの超有名クルマメーカーと言えば、フェラーリ! 高級車やレースカーのイメージが強いですよね。

このフェラーリの博物館が、イタリアのモデナというところにあります。今回は、マニアじゃなくてもしっかり楽しめたフェラーリ博物館のレポートをお届けします。

ローマから電車でボローニャ、そしてモデナへ

今回筆者が宿泊したのは、ローマ。そこから、イタロという特急電車を使い、およそ2時間。到着したボローニャでローカル線に乗り換え、30分ほどでモデナに着きます。

イタロの1等席ではドリンク、軽食、電源、Wi-Fiなどのサービスが提供され、超快適! そのあとのローカル電車では、のんびりとした旅路が味わえました。

モデナは古代から続く歴史ある都市。かつてはモデナ公国という一国の首都でした。街の中には、世界遺産もあるんですよ。

現在の駅はちょっとローカル感を感じる小さな駅。かわいい黄色の外観が印象的です。

駅前にあるバスロータリーで待っていると、定刻過ぎて、やっとバスがやって来ました。時間になっても全然見当たらないので、不安になってしまいましたよ……。日本人の感覚だと、「待つ場所を間違っている!?」などと焦ってしまいますね。ゆったり待つのが正解です。

これがフェラーリ博物館のシャトルバス。フェラーリかと思いきや、フィアットのシンプルなバンでした。

シャトルバスは有料。筆者は事前に入場券、シャトルバスのチケットを購入しておきました。クレジット決済ができるので、とても便利ですよ。言葉がわからない現地で慌てずに済みます。
そこから30 分ほど、フェラーリ博物館のある郊外の街マラネロまでドライブです。

フェラーリ博物館到着!

博物館近くになると、まわりのお店もフェラーリだらけ! 本でしか見たことのないレトロでかっこいいクルマが試乗コーナーに並んでいます。乗ってみたい……けど、今回は時間がなく断念。

入口に到着すると、フェラーリのマークがどーん! クルマの知識があまりない筆者でも、ついテンションがあがるほどの迫力です。​

入り口右手にあるインフォメーションで、予約したことを告げてチケットを受け取り、いざ博物館へ。

胸キュン! フェラーリたち

中に入ると、みなさん写真撮影に夢中。真っ赤なフェラーリたちに囲まれると、ファンじゃなくても盛り上がってしまいますね! ぐるりと見たなかで、特にキュンときたクルマたちを紹介します。

・166 MM Berlinetta Vignale 1952

まんまるボディ&フェイスがたまりません! こんなクルマにかわいい系女子が乗っていて欲しい、と妄想しちゃうデザインです。

・250 MM 1953

フェラーリ=赤のイメージですが、白もかっこいいですね。いま流行りの“サードウェーブ系男子”がフェラーリに乗るとしたら、こういうのかなあ? と想像しちゃうクルマです。

・DINO 246 GT 1969

スポーティなのに、かわいい丸いライトが素敵! ばしっとスーツで決めたクール系の大人女子に乗りこなしてもらいたいデザインです。

・番外編 クルマの音体験!

フェラーリの良さのひとつに、そのサウンドがありますよね! それを体験できるコーナーがありました。実際にクルマに乗る時間がなかった分、しっかりとそこで音を体験。しびれるようなサウンドは、たしかに心に響く重低音でした。

F1展示コーナーの一角に、サウンドが聞けるブースがあります。

今回はこのエンジンを選択。聞き比べができるので、ひとりでも楽しむことができました。

館内にはF1のシミュレーションができるコーナーも。思っていたよりこじんまりしていたので、バスの待ち時間に行けました。ぜひ、訪れる際は体験してみてください。

そのほかグッズショップやカフェも併設。カフェではお茶をしながら、レースの映像を楽しむことができました。客層も落ち着いているし、女子ひとりでも警戒心をちょっと解いてゆったりと次のシャトルバスを待ちました。

創業者の生家跡、エンツォ・フェラーリ博物館へ

フェラーリの生みの親、エンツォ・フェラーリの生家跡地に作られた博物館はモデナ駅から徒歩10分ほどの場所にあります。マラネロの博物館から再びシャトルバスに乗って移動です。

エンツォ・フェラーリ博物館は、鮮やかなイエローが印象的! 現代的なデザインの建物です。

胸キュン! レトロカー

こちらの博物館にはフェラーリに限らず、ほかのレトロカーも展示。また、フェラーリの魂たるエンジンも多数展示されており、みなさん無心にシャッターを切っていました。今度は、こちらの博物館の中でキュンとしたクルマ&エンジンを上げてみたいと思います。

・Maserati Sebring 1962 & 275 GTB4 1966

シック+ポップと違う表情のクルマ2台。でも、どっちも今のデザインにはないかわいらしさがツボ! シックな方にはダンディなおじさまを、ポップな方にはバブル期にいそうなチャラいお兄さんを想像してしまいました。

・Ferrari 125 S 1947

すべてが曲線! コロンとしたデザイン&ピカピカのボディは、見ているだけでうっとり。かわいすぎます……。

また、エンツォ・フェラーリ博物館にはエンジンも多数展示。詳しくなくても、独特の造形美は見ていて飽きませんでした。

帰りの電車はトレニタリアで

エンツォ・フェラーリ博物館を見終わった時点で15時頃。じっくり見ていると時間が経つのが早い! 17時前に発車するトレニタリアに乗り、乗り換えなしでローマに戻ったところ、なんとかかった時間は4時間! ローマに着いたのは22時頃でした。ボローニャ乗り換えでイタロを利用した方が早かったようです。

さすがに女子ひとり、初イタリアで夜の駅は怖いかな……? と思っていましたが、意外と普通に宿まで戻ることができましたよ。

クルマに詳しくなくても、英語やイタリア語が読めなくても、日本では見かけないピカピカのフェラーリたちと過ごした時間は格別でした! イタリア近辺に行かれたときは、足を伸ばしてみてもいいかもしれません。

(ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]