オジサン感涙のクルマも! 旧車マニアも大満足の東京オートサロン2016

その年のカスタムの流行を占う意味でも重要なポジションを持つ東京オートサロン。最新のカスタマイズカーが多数展示されていますが、そのベースとなる車両は最新のモデルとは限りません。中には旧型車を現代の技術でカスタムやレストレーションしている車両もあり、旧車好きから見ても見逃せないイベントとなっていました!

オジサン感涙の伝説のレーシングカー

富士スピードウェイのブースでは、往年のレーシングカー、プリンス(日産)・R380とトヨタ・7を展示。どちらも1960年代のプロトタイプレーシングカーで、当時を知る世代には感動を覚える並びとなっていました。

現代にはないコンパクトFRモデルをレストア

専門学校トヨタ東京自動車大学校のブースでは、現在のトヨタ・ヴィッツのご先祖さまとなる1968年式のトヨタ・パブリカをベースにレストア&ファインチューニングを施した「パブリカGT」を展示。現代の軽自動車と大差ないボディサイズにFRレイアウトということで、痛快な走りが楽しめそうですね。

往年のカスタムカーを自らの手で復活

ロータリーエンジンのチューニングでは知る人ぞ知るRE雨宮のブースには1972年に登場した軽自動車、マツダ・シャンテにロータリーエンジンを搭載したスペシャルなモデルを展示。実は35年ほど前に同社がシャンテにロータリーエンジンを搭載した車両を制作しており、それを現代の技術でリメイクしたのがこの車両なのです。

軽量ボディに高出力エンジンの組み合わせ

往年のオートサロンを思わせるホンダのEFシビックは大阪JDMのブースで発見。ノーマルでも約1トンの軽量ボディに160馬力を発生するVTECエンジンの組み合わせは当時でも強烈でしたが、この車両はシビックやインテグラのtypeRに搭載されていたK20Aエンジンを搭載。しかも公認取得済というから驚きです。

物置からショーカーへ華麗な転身

WiZ 専門学校 国際情報工科大学校のブースに展示されていた、大胆にルーフをチョップした日産・キャラバン。実は長らく学校の物置として敷地内に放置されていたものをベースにしているのです。放置でダメになったエンジンはシルビアなどに積まれていたSR20へと換装され、堂々のショーデビュー。クルマ自身もまさかこんな華麗な転身があるとは思っていなかったのでは(笑)。

新旧問わず興味深いモデルが多数展示されるのが楽しい東京オートサロン。早くも次回の開催が待ち遠しいですね!

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]