冬のトラブルに! 緊急時に備えておきたいアイテム

アウトドア好きのドライバーなら、この季節はウィンタースポーツなどで寒い地域へ出掛けることも多いのではないでしょうか。行楽の途中、もし急激な天候の変化や大雪などのトラブルに見舞われ、やむを得ず車内で一夜を過ごさなければならなくなったら……みなさんは緊急時のための準備は万全ですか?
いざという時にクルマに備えておきたいものや、冬に車中泊しなければならなくなったとき安全に過ごすためのコツをご紹介いたします。

もし、クルマが動けなくなったら?

大雪でもしも、クルマが動けなくなったら無理は禁物です。道路緊急ダイヤル(#9910)やJAF、ときによっては警察に助けを求めましょう。また、クルマから脱出できなくなることを防ぐために風下側のドアが開くか、常にチェックすること。また大雪が降り積もるなか、もしマフラーに雪が詰まってしまったら、外に出るはずの排気ガスが室内に逆流してしまい一酸化炭素中毒に陥ってしまいます。危ないのでエンジンは切っておきましょう。

雪がやんでも、すぐに動き出せるとは限りません。寒い車中で長時間過ごさなければならなかったとき、安全に過ごすためには何に気をつければ良いのでしょうか。

まずは断熱!

冬の車内はかなり冷えます。クルマの中でかなりの面積を持つ窓は、一番冷気を取り込みやすい場所。車内で寒さをしのぐためには、まず窓からの冷気を遮断することが大切です。市販されている断熱シートなどを常備しておき、いざというときに利用できるようにしておきましょう。窓や座席に敷くだけで体感温度がかなり違います。

防寒対策は重ね着で

クルマで夜を明かさなければならなくなったとき、寝袋は必須アイテムです。一口に寝袋といっても、季節に合わせたものや型でさまざまなタイプがあります。ここで気をつけたいのが型。緊急時に一人でいるとは限りません。複数人数でいた場合にも対応できるよう、封筒型のものがオススメです。封筒型はジッパーを開ければ布団代わりになり、複数でシェアすることができます。

また断熱と保温に優れた極寒仕様のものを購入したいところですが、暖かくなりすぎてしまい寝ている最中にはいでしまうことも。寝袋に毛布や防寒用銀シートなどを重ねて使用したほうが体温を調整できます。加えて車中では足元がかなり冷えるもの。厚手の靴下やホッカイロも常備しておくと◎。足首、首、手首などを集中的に防寒すればすぐに温まります。

エンジンを切っても使用できるバッテリー

スマホは外部との連絡が取れる重要アイテム。充電は常にしておきたいものです。普段のドライブでは、シガーソケットで充電をしている方も多いのではないでしょうか。しかし車中泊をする場合、エンジンをかけっぱなしにするのは危険です。
そこで常備しておきたいのがリチウムイオンバッテリー。これさえあればエンジンを切った状態でもスマホの充電ができますし、照明器具なども常備しておけば併せて使用することができます。

3日分の非常食

ちょっとした食料と飲料水を常備しておくと、いざという時にも安心できます。さきほども書きましたが、緊急時に複数人でいた時に備えて、地震など災害時の最低目安である3日分を用意しておくとよいでしょう。ペットボトルの水は飲用だけでなく、手を洗うのにも使えます。
非常食にも賞味期限がありますから、常備している人でもこまめにチェックしておきましょう。

その他

緊急時の車中泊に限らず、クルマのトラブルに備えて置いておきたいアイテムがいくつかあります。まずは予備タイヤ。常備しているという人も空気圧の点検はしていますか? 定期的にチェックしていつでも使用できるようにしておきましょう。それと発煙筒と三角板。高速道路や明かりのない暗い場所で事故を起こしたとき、車外に出ることは大変危険です。周囲のクルマに事故車があることを知らせるため、発煙筒と三角板は必ず常備しておきましょう。

夏にくらべて冬は何かと荷物が多くなってしまいがち。でも「車内は暖房がきいてるから大丈夫」と薄着で出掛けたり、「何かあったら現地で購入しよう」と面倒臭がることはしないで、もしもの時のために事前の準備はしっかりしておきましょう。
備えあれば憂いなし! 快適な冬のドライブを楽しんでくださいね。

(ヤマウチ+ノオト)

[ガズー編集部]