15年ぶりの復活! アルトワークスの歴史を振り返る
2015年12月に15年の時を経て復活したスズキ・アルトワークス。“軽自動車ながら普通車をカモる”と言われるほどのポテンシャルを持ち、モータースポーツでも好成績を収めた伝統のネーミングです。今回は「ワークス」の復活を祝して、歴代ワークスを振り返っていきましょう!
初代アルトワークス(1987~1988年)
初代アルトワークスは、1987年2月に、2代目アルトに初めて設定されました。当時は軽の乗用車に高い物品税が課せられており、それを回避するために4ナンバーの貨物車として登場しました。搭載された3気筒4バルブDOHCインタークーラーターボエンジンは64馬力を発生し、この数値は現在でも軽自動車の最高出力自主規制値となっています。
2代目アルトワークス(1988~1994年)
1988年にベースのアルトのフルモデルチェンジを受け、アルトワークスも2代目へとチェンジ。1989年の消費税導入に伴い物品税が廃止となり、4ナンバーだったワークスも5ナンバーへ移行しました。1990年3月のマイナーチェンジでは軽自動車の規格変更に伴い、550ccから660ccへと排気量がアップ。1992年には国内ラリー向けの競技車両ベース「ワークスR」が登場し、好成績を残しました。
3代目アルトワークス(1994~1998年)
1994年には3代目のアルトワークスが登場。この世代では、新開発のオールアルミ製DOHC12バルブターボを搭載する「RS/Z」系と、スポーティな雰囲気を持ちながらも扱いやすいSOHC6バルブターボを搭載する「ie/s」系に大きく分けられました(SOHCターボは先代途中から追加)。また先代にも設定されていた競技車両ベースの「ワークスR」は新型でも存在し、引き続きモータースポーツで活躍を見せていました。
4代目アルトワークス(1998~2000年)
4代目となるアルトワークスは軽自動車の規格変更に伴い、従来よりも一回り大きなボディをまとって登場しました。走りのグレード「RS/Z」には、可変バルブ機構(VVT)を搭載し(MT車のみ)、さらなるポテンシャルアップを図っています。しかし、2000年のマイナーチェンジのタイミングでワークスは廃止となり、アルトワークスの名前は2015年の復活まで途切れることとなったのです。
もうひとつの「ワークス」
Keiワークス(2002~2009年)
2000年のアルトワークスの消滅から2年後、クロスオーバーSUVタイプの軽自動車Keiにワークスの名前が復活しました。元々ワンメイクレースなども行われており、スポーツモデルとしてのポテンシャルを秘めていた同モデルのトップグレードとして、レカロシートや4輪ディスクブレーキ、ヘリカルLSDなどを装備していました。
こうして改めて振り返ってみると、長い歴史を持っていたことを改めて認識することとなったアルトワークス。新型も歴代モデルに負けず劣らず楽しいクルマに仕上がっていますので、この手のクルマがお好きな方は、ぜひ一度試乗してみることをオススメいたします!
(小鮒康一+ノオト)
[ガズー編集部]
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