【初心者向け】ハッチバックにSUV…クルマの形と見分け方
セダンにワゴン、ハッチバックにSUV……、これらはみんな、クルマのボディタイプを表す言葉です。では、みなさんは実際のクルマを見て、どれに当てはまるか判別できますか? クルマ好きの方ならともかく、クルマに興味を持ち始めた初心者の方の中には「自信を持って答えられない」という人もいるはず。そこで、クルマの“形と見分け方”を簡単にご説明します!
セダン
昔からある、いわゆる“乗用車”と呼ばれる形がセダンです。その特徴は、居住空間と独立しているトランクルームがあること。荷物と人が別々の空間にある、フォーマルな乗り物です。トヨタでは、カローラ・アクシオ、プレミオ、アリオン、カムリ、マークX、クラウン(写真)、センチュリーなどがこれに当たります。セダンではなく、サルーンと呼ばれることも。
★見分け方:独立したトランクがついていて、比較的背が低い
ハッチバック
セダンのようなトランクはなく、居住空間と一体となった荷室(カーゴルーム)を持っているのが特徴。トランクがない分、ボディを短くすることができるため、コンパクトカーの多くはこの形を採用しています。ボディはコンパクトでも、リヤシートを倒して荷室を広く使うことができるため、実用性も十分。トヨタには、パッソ、ヴィッツ、アクア(写真)、オーリスなどがラインナップされています。
★見分け方:独立したトランクがない。コンパクトカーに多い。
ステーションワゴン
セダンのルーフ(屋根)をトランク後端まで伸ばし、居住空間と荷室を一体化したボディを持つクルマ。セダンと同等の快適性を持ちながら、大きな荷物を積むことができます。実用性の高いクルマではあるものの、ワゴンの主流が3列シートのミニバンに移ったことから、ステーションワゴンは少なくなってきました。トヨタでは、カローラ・フィールダー(写真)とアベンシス・ワゴンをラインナップ。
★見分け方:コンパクトカーのハッチバックよりも全長が長い。背の高さはセダンと同等。
ミニバン
現在、セダンに代わってファミリーカーの主流となっているのが、広大な室内に3列シートを持つミニバンです。ひとくちにミニバンといっても、ステーションワゴンに近い背の低いものや、室内空間を最大限に広くとった背の高いものなど、さまざまな車種が存在しています。トヨタの車種では、シエンタ、ウィッシュ、ノア、ヴォクシー、エスクァイア(写真)、アルファード、ヴェルファイアなど。
★見分け方:室内を広くとるためボンネットが短く背は高め。3列シートを備えている。
SUV
SUVとは「Sport Utility Vehicle」の略。日本語では「スポーツ用多目的車」と言われますが、一般的にステーションワゴンよりも車高(地上高)が高く、オフロード走行やアウトドアに向いたクルマを指します。SUVにも大小あり、ステーションワゴンのような乗用車的なものから、本格的なオフロード走行に対応した無骨ものまでさまざま。トヨタでは、ハリアーやランドクルーザー、プラド(写真)、ラッシュなどがあります。
★見分け方:ステーションワゴンよりも、タイヤが大きく車高が高い。
クロスオーバー
2つの要素が掛け合わさったものを「クロスオーバー」と言い、クルマの世界では、一般的にコンパクトカーやステーションワゴンにSUVのテイストを加えたもののことを言います。写真はハッチバックの項目で紹介したアクアのクロスオーバータイプで、「アクア・X-URBAN」というモデル。通常アクアよりも若干高い車高に、ボディと別色のパーツをまとって、SUVのような雰囲気をまとっています。
★見分け方:コンパクトカーやステーションワゴンに、アウトドアテイストの装備が施されている。
まずはすぐにわかる特徴を覚えてみよう!
クルマの見分けがつかない方はまず、「背が高い」「つるんとしてる」「四角い」など、なんでもいいので、ひとつ特徴を掴んでみてください。その上で、この記事を読み返してみると、きっと次に実車と見たときに、また違った印象を受けるでしょう。さらに、「アウトドアっぽいな」とか「落ち着いた雰囲気のクルマだな」といったことがわかってくれば、もう「どれも同じに見える」ということはなくなりますよ!
(木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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