クルマのどこなら貼ってOK? ステッカーのルール

この春、新たに免許を取得してクルマに乗り始めた人も多いと思います。運転に慣れてくると、フレグランスを設置したり、お気に入りの音楽を入れたり……とクルマを自分なりにアレンジしたくなるもの。世界に一つだけのマイカーにすべく、車体にステッカーを貼ろうと考えている人もいるのではないでしょうか?
でも、ちょっと待って! クルマには、ステッカーの貼っていい位置とダメな位置があるんです。

フロントガラスは、限られたもの以外ダメ!

国土交通省が定める道路運送車両の保安基準によると、フロントガラスには以下に挙げたものについては貼ることができます。

・整備命令標章
・臨時検査合格標章
・検査標章
・保険標章、共済標章又は保険・共除外標章
・故障ステッカー
・バックミラー
・公共の電波の受信のために前面ガラスにはり付けるアンテナ
・塗装か貼り付けた状態で、運転手の視野を妨げる歪みがなく、運転者が交通状況を確認するために必要な視野範囲において、可視光線透過率70%以上確保できる透明のもの
・国土交通大臣又は地方運輸局長が指定したもの

◯は、貼っていい位置。×は限られたもの以外ダメな位置

運転席、助手席サイドの窓にも規制が!

運転席、助手席サイドにある窓もフロントガラスと同様の規制がありますが、例外として盗難防止装置のステッカーはガラス下縁から100mm以下、ガラス開口部の後縁から125m以下の位置なら、貼り付けが可能です。

ボディや後部座席の窓は?

ボディ、リアウィンドウ、リアクォーターガラス、後部座席の窓に関してはステッカー類を貼ることができます。しかし、運転席からの視野を妨げるものはどの位置でもNGです。後方を確認するときに邪魔にならないような、窓に貼る場合は透明なものを選びましょう。また、後部座席の窓やバックウィンドウにスッテカーを貼ると開閉時やワイパー使用時に剥がれてしまう可能性があるので注意してください。

可視光線透過率70%以上の着色フィルムも注意!

運転席や助手席の窓に紫外線対策として、フィルムを貼っているクルマを見かけます。しかし、窓ガラスに着色フィルムを貼った状態で可視光線透過率が70%未満となる場合は法令で禁止されています。また着色フィルム自体が可視光線透過率70%以上であっても、既に着色された窓ガラスに貼ると可視光線透過率が70%未満となる場合もあるので確認を!

最近ではシースルーのステッカーも登場

最近ではクルマに貼れるシースルーステッカーなるものが登場しています。一見普通のステッカーのようですが、車内から外を見ることはできても、車外から中の様子を見ることはできません。アニメのキャラクターや美少女をクルマに描いた「痛車」とよばれるクルマに多く使われているようです。

クルマに貼るステッカーの位置には細かい規定がありますが、ルールを守って正しく乗る分には問題ありません。この春、思い切ってステッカーを貼って、あなたのクルマもカスタマイズしてみませんか?

(唐沢未夢+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road