お手軽ルームミラー型ドライブレコーダー【ドラレコレビュー】

クルマを運転しているとだれでもひやっとした瞬間はあるはず。それが自分の責任ではない飛び出しや、赤信号無視だとしても、事故が発生してしまえば、大切なクルマが破損してしまうだけでなく、責任が発生することがある。そうしたとき、口頭で色々と言っても、相手があることだけに、なかなか認められにくい。そこで装備しておきたいのが、ドライブレコーダーだ。さまざまなタイプがあるドライブレコーダー。まずは手軽に取り付けられるタイプから紹介しよう。

1万円以下で手軽に導入できる格安レコーダー

ドライブレコーダーには、カメラユニットにすべての機能を内蔵した一体型や、カメラと録画などを行う本体が離れ分離型、そしてルームミラーに機能を内蔵したルームミラー一体型などさまざまなタイプがある。それぞれにメリットデメリットがあるのだが、なかでも最も導入と取り付けが手軽なのが、ルームミラー一体型だ。

上海問屋の「ルームミラー型 ドライブレコーダー DN-12865」は1万円を割る価格で購入できるお手軽価格が魅力のドライブレコーダーだ。この価格ながら、フルHD画質での録画に対応しており、記録画角(録画できる範囲)は約130度と広く、ボンネットの端から端までしっかりと撮影することができる。最大5分のループ録画ができ、メモリーカードの容量にあわせて上書きしていくという仕組みだ。

映像の記録にはmicroUSBメモリカードが必要なので、事前に装着しておこう。

実際に取り付けて使ってみた

取り付けは非常に簡単だ。背面に取り付け用のステーが用意されており、それで車載のルームミラーを挟むだけ。

背面に幅1.7cmの取り付けステーを用意。縦約9cmのルームミラーに取り付けられる

あとは落下防止ベルトで本体を固定する。約3.8mの長さのシガー電源コードと、配線止めが付属しているので、助手席の横などを取り回して、本体上部のminiUSB端子にコードを接続する。シガーソケットを別の用途などで使っている場合は、別途miniUSBケーブルを用意することで、USB端子から電源を供給することもできる。

レンズは上下左右に角度を調整できる

取り付けたあとは、エンジンをスタートすると、ドライブレコーダーにも通電し、自動的に電源がオン。そして録画もスタートする仕組みだ。ミラー中央に、4.3インチのモニターが内蔵されており、起動すると撮影している映像が表示される。最初は背面のレンズの位置を調整して、映像の映る範囲をあわせよう。

PCや付属のシガー電源コードと接続するminiUSB端子やmicroSDスロットは上部に配置

あとは録画していることを気にせず、普段通りに走行するだけだ。右端のボタンをおすと、モニターが消え、背後を写す、通常のルームミラーになる。もちろんこの間も録画は続いている。

エンジンをかけると自動的に録画がスタート。録画状況も表示される

「ルームミラー型 ドライブレコーダー DN-12865」は手ごろな価格の製品なので、残念ながら、衝突の衝撃などによる自動録画(保存)機能は搭載していない。ただし、中央の「OK」ボタンを押すことで、ループ録画しているフォルダとは別のフォルダに録画データを保存することができる。トラブルが起きたときの録画データを間違えて上書きする心配がないのだ。

録画を止めてメニュー画面を開いたところ。画質設定などが可能

また、セキュリティ機能も搭載。停止中などに画面の前で動くものを検知すると自動的に録画を開始する「同体検知機能」を搭載しており、イタズラ対策の簡易防犯カメラとしても動作するのだ。このときは内蔵バッテリ-動作するという。

PCと接続してメモリカード内のファイルをチェックした。自動録画された動画が並ぶ

トラブルがあった場合は、録画を停止した上で、メニューから録画データの再生が可能。また、PCにUSB接続することで、動画ファイルを取り込むこともできる。

ボンネットなどにカメラを固定したり、複雑な配線を行うことなく利用できるのが、「ルームミラー型 ドライブレコーダー DN-12865」の魅力。高機能ではないが、いざと言うときに、映像でしっかりと証拠を残しておくというニーズには対応できる。

(コヤマタカヒロ+ノオト)

[ガズー編集部]

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