日産ヘリテージコレクション見学ツアー【体験レポ】

日産自動車の長い歴史の中で生まれた多くの名車、コンセプトカー、レーシングカーなどが一同に会する夢のような場所、それが「日産ヘリテージコレクション」です。ここでは日産自動車と合併したプリンス自動車の車両やその前身、たま電気自動車時代のものまでおよそ300台もの車両が保管、展示されており、その中の70%の車両が実際に走行可能な状態に整備されています。

日産自動車座間事業所の敷地内にある日産ヘリテージコレクションは、2年ほど前から一般公開を開始し、2016年からは土日の公開もスタート。しかも見学は予約制ながら無料ということもあって、何度も訪れるリピーターも多いんだとか。さらに展示車両も入れ替わることがあるため、何度行っても楽しめるのも大きな魅力です。

日産ヘリテージコレクション 見学のご案内

場内の説明と日産の歴史をまとめた映像を見た後、いよいよ見学ツアーがスタート。およそ25分のガイド形式の見学では、最初に1930年代の歴史的価値の高い車両が紹介されます。当時の車両価格やエンブレムの由来などを解説してくれました。

例えば「ダットサン」のエンブレムのモチーフはウサギで、これは非常に速いという意味の「脱兎」が由来であるなど、思わず「へえ!」となること間違いなしの情報が盛りだくさんです。

ガイド形式の見学終了後は、いよいよ45分の自由見学時間がスタート。ここからは展示車両の中から数台ピックアップしてご紹介いたします。こちらは1987年の東京モーターショーに登場したMID4-II。330馬力を発生するV6エンジンをミッドシップに搭載し、4輪を駆動するスポーツカーで、実際に市販目前と言われていましたが、残念ながらお蔵入りとなってしまった幻の1台です。

1968年のメキシコオリンピックで公式車として日本選手団に提供された411型ブルーバード。メキシコ日産・クエルナバカ工場で生産された左ハンドル仕様車で、ボディには当時の選手団のサインが至る所に記されています。ちなみにクエルナバカ工場は現在北米向けのNV200などを生産しています。

1986年に日産がワークスとして初めてル・マン24時間レースに参戦したときのプロトタイプレーシングカーがこのR85Vです。エンジンは当時のセドリック/グロリアに搭載されていたVG30ETが搭載されていますが、なんと680馬力以上を発生していました。

「ラリーの日産」と称されたこともあるほどの強さを見せつけた1970年代のラリーシーンで活躍した車両も多く展示されています。こちらは1973年のサファリラリーで総合優勝を果たしたフェアレディZ。完全に失われた左フェンダーがラリーの激しさを物語っています。

ちなみに当日は貴重な車両に実際に乗車することができる企画を開催しており、こちらのパトロール消防車と3代目グロリアが用意されていました。今後も運転席に座れるチャンスや同乗試乗、クイズラリーなどの特別ツアーも予定されていますので、ぜひサイトをチェックしてみてください!

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]

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