感応式に歩車分離式…、いくつわかる? 信号の種類

普段、何気なく利用している信号機。でも、ひとくちに信号といっても、感応式信号、時差式信号など種類はさまざまです。では、それぞれどんな特徴があって、どんな役割を果たしているのでしょうか? 今回は、信号の種類についてまとめました。

感応式信号

地域によっては「感知式」とも呼ばれ、主に交通量の少ない道路と本線などの交差点に設置されます。通常は赤信号で、クルマなどの車両(位下、クルマ)が車両感知器の下にくると青に変わる方式で、交通量に応じた交通整理を実現します。中には、「感知中」の文字板が設置されている信号機も。

時差式信号

対向車が多く、右折進行がしづらい道路に設置される信号機です。青信号の表示時間が進行方向によって異なり、先に対向車を赤信号で止め、右折や直進をスムーズにしたものです。

矢印式信号

三色信号の下に矢印が設置されているのが「矢印式信号」です。三色信号が赤信号でも青矢印の方向へクルマは進行できます。この矢印式信号は2種類に分けられます。

・右折矢印信号

右折するクルマが頻繁にある交差点で見かけるのが「右折矢印信号」です。三色信号が赤に変わったあと、クルマが青矢印で右折できます。時差式信号と似ていますが、この信号では矢印で示された方向にしかクルマは進めません。

・セパレート矢印信号

クルマを矢印で制御し、右左折するクルマと直進の流れを分離する場合などに設置される信号機です。クルマの車線が多いところや駅前などの場所で見られます。

一灯点滅式信号

「一灯点滅式信号」は、黄色や赤の点滅で進行方法を表すもの。黄色の点滅の場合は、クルマはほかの交通に注意して進むことができます。赤の点滅は、クルマは所定の位置で一時停止の義務があり、安全を確認後進行できます。「止まれ」と同じですね。歩行者の場合は、黄色点滅、赤点滅ともに、ほかの交通に注意して進行できます。一灯点滅信号は、単発であるもののほか、複数集約されたものもあります。

押しボタン式信号

歩行者がボタンを押したときだけクルマの信号機が赤信号になり、歩行者が横断歩道を渡ることができるものです。歩行者用の信号機は、歩行者が押しボタンを押さない限り青信号にはなりません。場所によって、夜間のみ押しボタン式信号になるところも。必要なときだけクルマの流れを止める信号機です。

歩車道分離式信号

歩行者と右左折中のクルマとの接触事故を防ぐための信号機を「歩車道分離式(歩車分離式)信号」と言います。この歩車道分離式信号は、4つに分類されます。

・歩行者専用現示方式
全方向のクルマ用の信号機が赤信号のとき、歩行者用信号機のみが青になり、すべての方向へ同時に歩行者が横断できるものを言います。

・スクランブル方式

歩行者専用現示方式の横断方法に加えて、斜め横断もできるものがスクランブル方式です。通常横断歩道に加えて斜め状の横断歩道が描かれていて、斜めに横断できることを示しています。

・右折車両分離式
歩行者が道路を横断する際は、直進と左折車両のみ通行させ、歩行者信号が赤信号になってから右折車両を通行させる方式です。

・右左折車両分離式
歩行者が道路を横断する際は、直進車両のみ通行させ、歩行者信号が赤信号になってから右左折車両を通行させるものです。

あなたが普段よく見かける信号機はどの種類でしたか? 信号機の種類を見ることで、その信号機が置かれている場所の交通事情が垣間見えるのでおもしろいですね。お出かけの際は、信号機の種類にも、ぜひ注目してみてください!

(唐沢未夢+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road