ブレーキパッド交換のメリットとは?

ブレーキパッドを社外品に交換する、と聞くとどうしてもスポーツ走行をするユーザーの話と思いがち。街乗り中心のファミリーカーやミニバン、SUV車には無縁だと思っていませんか? しかし、実はそんな街乗りメインのユーザーでも、社外ブレーキパッドへの交換はメリットがあるというのです!
今回は「縁の下の力持ち! ブレーキ点検の重要性を再確認しよう」でお話を伺ったブレーキメーカー「エンドレス」の花里功社長、萩原正志さん、村田信博さんにお話をお伺いしました!

純正ブレーキパッドの特徴とは

純正で装着されているブレーキパッドは、どんなユーザーが使っても大きな不満がでないように作られています。効き具合はもちろんですが、ブレーキダストやブレーキ鳴きなどにも配慮して作られており、バランスという面ではもちろん悪いものではありません。
しかし、スポーツ走行をしようとすると、ブレーキの効き具合やコントロール性に不満が出たり、激しいブレーキングでブレーキパッドの適正温度を超えてしまい効きが悪化してしまうこともあるため、多くのスポーツ走行をするユーザーがブレーキパッドを社外のスポーツパッドに交換するというわけなのです。

ファミリーカーやミニバン、SUV車でパッド交換するメリットとは

では、スポーツ走行をしないファミリーカーやミニバン、SUV車では、社外ブレーキパッドを使用する必要はないのか? というとそうでもないのです。

「一般的なミニバンであれば乗車定員は7~8名。1人60kgと仮定しても、1名乗車のときと8名乗車のときでは420kgもの違いがある計算となります。そうなると当然ブレーキの効きにも違いが出てくるため、多人数乗車が多いユーザーは利きの良い社外ブレーキパッドを使うメリットがでてきます」(萩原さん)

ブレーキの効きがよくなれば、不測の事態で急ブレーキが必要な場合でも短い距離で停まれる=事故を回避できる可能性も。また、ブレーキダストや鳴きも純正並みかそれ以下に抑えられた商品も登場するなど、使用するシーンに合わせて多くの種類のブレーキパッドが登場しています。ブレーキパッドの交換時期が近付いているのであれば、社外ブレーキパッドも検討してみてはいかがでしょうか? もちろん社外ブレーキパッドへの交換を実施しても、車検には全く問題ありません。筆者も早速ブレーキパッドを交換し、スポーツドライブを楽しんでいます!

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]

取材協力